【ジンファンデルの首都 ローダイ】サイドウェイズ最終章

公開日 : 2019年02月17日
最終更新 :
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ローダイ・サイドウェイズ最後のワイナリーは 『オーク ファーム・ビンヤーズ(OAK FRAM Vineyards)』

今回の訪問ワイナリーで最も立派なゲートで脇にはインターフォンもついて、まるで "アポオンリー(要予約)ワイナリー" みたいで敷居が高そう。

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建て替えたばかりなのか? ティスティングルームも今までの何処よりお金かかってワイナリーの気合がムンムンしてる。

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『サスティナブル認定(Certified Sustainable)』

Cerfified Green/Lodi Rules/Sustinabele Winegrowing

実は、カリフォルニア州は2002年にカリフォルニア・サスティナブル・ワイングローイング・アライアンス(Califonia Sustinable Winegrowing Alliance/CSWA)というワイン生産地(生産者)の認証制度を始めている。 持続可能なワイン造りを産地で色々取り組んでいこうという取り組みだ。 その規約集に栽培、醸造技術などで200を超える規約がある。 各生産地でも独自にその取り組みに励んでいる。 

2005年にカリフォルニア州初の第三者機関による認証制度がローダイで発足、それが『ローダイルール(Lodi Rules)』 ワイン生産者プログラムでは、土地の活用、水・大気の管理、地域社会貢献、従業員に対する取り組みなど、様々な意味で持続可能な生産に取り組んでいる。 一昨年は30のワイナリーが認証を受けている、確かローダイのワイナリーの数が75と聞いたので半数近くがこの認証を受けていることになる。

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21歳未満ご遠慮ください。

つまり、お子ちゃまのいないティスティングルームって事だな。

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確かにお子ちゃまはいない。

ティスティング料は一人10ドルで5種類、ワインを買うと無料になる。

2017 Sauvigon Blanc Estate

2016 Corset Lodi

2017 Primtivo Estate

2015 Cabernut Sauvignon

2017 Vapor Trail Lodi/Amdor

ソーベニオン・ブラン(白)でちょっと休憩した... 意外にもキリッとして飲みやすかった、25ドルだし思わず買っちゃおうかと思ったほどだった。 2本目のコーセット(Corset 28ドル)はジンファンデルのブレンドと言いたいけど、Alcante Bouschet38% Zinfandel32% Grenach28% Petit Verdot2% の神の雫のブラインドティスティング並みに複雑なブレンド率これ何が入ってるか当てる人はいるのだろうか?と思うほどだ(苦笑)再会したプリミティーボは、イタリアのクローンでそう呼んでるそうだ。 クロアチア系がジンファンデルと言うのも納得した。 最も人気の高いバイパー(ジンファンデル)はややポートワインを思わせるようなトロリとじゃむみたいで黒胡椒感は全くない。

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買ったものは、Primitivo($35)Vaper trail($34)お味見しなかったけど、ジンファンデルのデザートワイン Il Padrone($38)の3本

デザートワインは、ワインがちょっと苦手っていう人でも甘いから飲めちゃう、甘いワインは別腹感覚なのか? ハーフボトル(375ml)だったりするからプレゼントにも良いサイズ、ワイナリーに行ってみたらちょっとチェックしてみてね。 でもここのはフルボトル(750ml)でデザートにしてはかなりてんこ盛りだ。

これからを見据えたワイナリー

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このワイナリーでは毎週木曜日はライブコンサートをやっていたり結婚式やイベントにも対応できるようなとっても素敵な空間を作っている。 ナパやソノマに隠れて知名度はまだまだだけど、ローダイ全体で盛り上がろうと取り組んでいるのがそこかしこに見られ、作り手の方達もみなさん真面目にワインと向き合っていて "ワイン=農産物" なのが改めて感じて帰路についた。 

1日で5件のワイナリーを巡ってみてローダイの潜在的実力を十分感じた。 久しぶりにローダイのワイナリーを巡って各ワイナリー、生産者の方々が真摯に取り組む姿勢が明らかにその品質に現れている。 ワインラバーたちにとって、お財布の心配をあまりしなくて心からリラックスして楽しめるローダイワインであって欲しい。

そして、ジンファンデル種については、起源はクロアチアでもヨーロッパでは夏から秋にかけて雨が降るのでジンファンデルの粒の大きて果汁たっぷりおまけに皮も薄い品種では、上手く栽培できない悲しい絶滅の運命に向かっていった。 が、1820年アメリカ東海岸にやって来て、カリフォルニアにその運命が開花する。 ここは夏から秋は最も乾燥してジンファンデルには気候的にこれ以上ない気象条件、起死回生のジンファンデルは、もはやカリフォルニアの特産品といっても良いのではないかとも思った。

サンフランシスコ近郊には沢山のワイナリーがあって色んな種類のワインが楽しめる。 ローダイの認知度も高くなっていきてるし、またワイナリー巡りの選択肢が広がっていく。

ビバ!カリフォルニアワイン 

【Oak Farm Vineyards】

住所:23677 N DeVries Rd Lodi, CA 95242

電話番号:209-365-6566

ティスティング日時:毎日11:00〜17:00

URL:https://www.oakfarmvineyards.com

筆者

アメリカ・カリフォルニア州特派員

美丸(Mimaru)

サンフランシスコ在住ビアジャーナリスト。全米のクラフトビール探求の日々、訪問したブルワリー、タップルーム情報は随時投稿。

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