火事と戦う "Fire Fight" ナパバレーの様子

公開日 : 2017年10月16日
最終更新 :

先週の日曜の夜から発生したノースベイの山火事について

被害はまさに分刻みで広がり多くの方が家や家族友人を失い、避難されている方も時間の経過と共に疲労が高まっている、ワインメーカーの知り合いも火災発生翌日から安全な場所に避難しがやはり疲れがそろそろピークに達していると話し、ソノマの知り合い宅は数ブロック先まで火災による停電となっているそうだ。 しかし彼女は「今町を守る為私たちはファイトしてます!」と涙のメッセージが届いた。

そう、今火災現場の皆さんは、まさに"Fire Fight" 火事と戦っています。

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実は、火災発生の翌日に偶然ナパバレーに行ったSB氏が、火災マップより実際のところはもう少し(見た目の)被害は少ないように思うといろんな話を聞かせてくれた。 ナパのほとんどのワイナリーが閉まっているのは火災ではなく "火災による停電" のようだと教えてくれた。 焼け出されたワイナリーもあって非常に残念だが、ナパのワイナリーは情報より多く残っていると言う。 実際のところはどうなのか回ってみた。

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29号線沿いにはいたるところに消防士さんや警察官その他火災に立ち向かったくれた方達への感謝の張り紙がしてあった。 

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ナパを代表する『オーパスワン(Opus One)』は焼けていない貼り紙があった。

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バッカ山脈の煙の様子。

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ワイナリー関係者が風の方向と様子を電話で確認していた。 彼らの話では今のところは心配ないし、消火活動の状況からも多分大丈夫、それより今日は暑いから水分をとって気をつけて回って、そして再開したら必ず来てくれ! とかえって励まされた感じだった。

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29号線を北上してセントヘレナ(St Helena)あたりの遠くの斜面に横一列に煙が上がっていた。 畑の一角にピックアップトラックがぽつん、ぽつんと停まっていて山の様子をみているのは、ワイナリーの監視係かもしれない。

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いつも立ち寄ってしまう『サンシャインフード(Sunshine Foods)』はオープン。 日曜日の朝のスーパーの様子とさして変わらなかったのが印象的だったが、生鮮品、デリは欠品があり冷蔵コーナーの掃除をしているクルーもいた。

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こちらのレストランも閉店。

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カルファイアー(CAL FIRE)今まさに陣頭指揮をとって火災に向かっている。 

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更に29号線をカリストガ方面に北上してDunaweal Ln と Scott Wayから先は、カリストガ警察の車両があり関係以外は進入禁止になっていたので、Larkmead LnかSilverado Trailを南下した。

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ナパバレーで最も被害が大きかったと言われてたスタッグスリープ地区(Stags Leap District)は二日前に開通したとあったので、行けるには行けたがやはり火災の後は生々しい。 ワイナリーも主要な場所は火災の為休業の貼り紙。 火災発生直後は、とにかくナパに行きたかった "テイスティング難民" に自慢のワインやツアーまでしてくれたフロッグスリープワイナリーも閉まっていた。(もしかしたらここはオープンしてるかもの希望が絶たれる)

ナパバレーはサンフランシスコ方面から北上してソノマ側の(29号線側)山脈をバッカ山脈、シルバラードトレイル(Sliverard Trail)側をマヤカマス山脈の谷間。 マヤカマス山脈側の火災の煙はこの日見ることはなかった。 しかしバッカ山脈ソノマ方面は白い煙黄色っぽい煙と上がっていた。

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ナパのダウンタウンはどうかというと『オックスボウ(Oxbow Pabulic Market)』は時間を変更してオープンしたいた。 ただ火災の影響でお客さんはいつもの日曜日に比べ少ない。

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ちょっとだけ、アトラスピーク(Atlas Peak)方面に行ってみた。 ニュースなどで火災現場の地域に入っていたのだけどいくつかのワイナリーは残っていると噂もあった。 なので121号線をワイナリー方面に走ってみたら、Vichy Ave から先は行き止まりになっていた。

日本でも大きなニュースになっているノースベイの山火事、一年で最も乾燥している季節で消火活動と火の回りの競争のよう、気温30度近かく暑かった日曜の午後オックスボウのカフェには休憩中の近隣の消防士さんのグループが休憩していた、心なしか疲れている様子。 子供達はそんな彼らに尊敬の念を込めて手を振ったりお礼を言ったりしていた。

手を振る子供達のあどけない笑顔が消防士さんの励みとなっているように思った。

ファイト!!

そして、ニュースなどではやはり大きな被害の部分は取り上げていて、ワインの産地と言う表現をしていたりするとナパをイメージするかもしれないけど、全てが焼滅しているわけではない事が分かった。 

>>今回の山火事に関して15日(日)に実際に現場に行ってきてみての投稿です。 

筆者

アメリカ・カリフォルニア州特派員

美丸(Mimaru)

サンフランシスコ在住ビアジャーナリスト。全米のクラフトビール探求の日々、訪問したブルワリー、タップルーム情報は随時投稿。

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