サンフランシスコのくるみ割り人形

公開日 : 2009年12月25日
最終更新 :
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戦争記念オペラハウスでの”ナッツクラッカー”が、12月27日で千秋楽を迎える。  今年は、何とか見る機会がありました。 午後7時、開演です。

ロビーには、カジュアルな服装からイブニングドレスまで様々。 女の子は、ベルベットのワンピースにエナメルの短靴。男の子は、白いシャツにジャケット姿。 何処かのバレエスクールの生徒さん達は、先生と一緒に記念写真、基本ポーズがサマになっています。

会場は、4階席まであり、ゴールドを基調にした内装が絢爛豪華。 そこで『ビビアンの席』を写真に撮りました。 映画・プリティーウーマンでオペラ鑑賞のシーンで使われた場所です。 オーケストラの方達が位置につき、照明が徐々に落とされ、始まり始まり、、、。

ドロッセルメイヤーおじさんが、クララちゃん宅へクリスマスのお祝いに出掛ける。という始まりで、チャイコフスキーのバレエ音楽の代表作であります。  おじさんの手品のシーンでは、サンフランシスコらしさがありました。  この場面では、ハンカチからお花が、出てくる事が多いのですが、何と“虹の旗”が出てきた! ネズミを追い払うのに“ネズミ取り”を投げつけるクララちゃん。

一幕2場面で、雪の王様、お妃様が登場します。  王様役は、千葉県出身のヤマモトさんが演じています。雪が降りしきる中、堂々の踊りっぷり。  この雪の中での素晴らしいパフォーマンスは、北島三郎に匹敵する。

ここで、幕の内。  弁当ではなく、地下のカフェで冷えた白ワインを一杯。

二幕、開始の鐘が鳴り、急いで席に戻る、、、。 シュガープラム(砂糖菓子?)の妖精が、フワリと現れ、各国の踊りが始まります。  アラジンと魔法のランプみたい、中国四千年の歴史を感じるステップ、ロシアのコサックダンス風の踊りには、会場内拍手喝采でした。

この方、今年のプログラムの表紙の人です。

そして、ビーチ・ブランケット・バベロン風おばさんと熊さんの登場と多彩な演出。

花のワルツは、もう演技者全員から“数えきれないほど踊っているんだから”という、オーラが溢れ出ていて、かって知ったる自分たちの舞台、余裕の笑顔で踊りまくりです。

サンフランシスコバレエ団は、1933年、SFオペラ座バレエ団として設立。アメリカで最も古いバレエ団です。そして、1944年12月24日、全米初のくるみ割り人形、全幕を上演したバレエ団でもあります。破産寸前まで追い込まれたりもしましたが、支持者の努力、草の根運動の甲斐があり、また、1985年以降、現在の監督ヒルギ・トマソンン氏の元で、更なる飛躍を遂げました。  来年は、監督就任25周年を迎え、銀婚式ならぬシルバー記念行事が予定されています。

“超ぶらぼ〜〜”に幕が降り、余韻に浸り、バンネス通りから車に向かう。今年も終わりかぁ、、、。今ほどまでの興奮が、すっかり『ゆく年来る年』の気分に変わってしまった。

皆さん、よいお年をお迎えください。

筆者

アメリカ・カリフォルニア州特派員

美丸(Mimaru)

サンフランシスコ在住ビアジャーナリスト。全米のクラフトビール探求の日々、訪問したブルワリー、タップルーム情報は随時投稿。

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