#6 【ロシア再ロックダウン】現地の今の姿をお届けいたします!

公開日 : 2021年10月29日
最終更新 :

サンクトペテルブルグから、こんにちは!

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多くのニュースやウェブサイトで報道されております通り、ロシアでは新型コロナウィルス感染拡大による各種制限措置のために再び部分的なロックダウンが始まります。

筆者(クニャフスカヤ舞)がおりますロシアの第二都市サンクトペテルブルグでは、現時点での市の発表によりますと、明日10月30日から11月7日まで。首都モスクワは全国に先駆け、昨日10月28日から部分的都市封鎖がすでに始まっております。

特にここ数日は、さまざまな情報がすでに日本でも数多く発信され、そのスピードの速さと詳しい内容に大変脱帽しておりますが、そのような中で、では実際のところ現地ではどのような生活になっているのか?再ロックダウンによって具体的に今回はどうなるのか?住民の1人としての目線から、はたまた筆者のまわりのロシア人の方々とのストーリーも交えながら、少し別の視点からになりますが、現地の姿をお届けできればと思います。

実は今回のロックダウンは、2020年夏の大規模ロックダウンとは若干異なり、厳密に言うと「部分的な」ロックダウンとなります。

ニュースなどと重複してしまい恐縮ですが、短めに今回の各種制限措置を書き留めます。

▪️食料品・薬局・生活必需品を扱う店舗以外の、例えばレストラン・カフェ・バーを始め、ジム・プールなどを含むスポーツ施設、美容関係施設(サウナ・スパなど)、つまりは接客を必要とする施設の営業は停止。

▪️逆にガソリンスタンドや薬局などといった接客がメインでない施設、商店は営業されます。その事からテイクアウト・宅配も引き続き行われます。

▪️また学校関係、国立幼稚園などの教育機関も一部が授業停止、お休みとなりました。オンライン授業に切り替えるスクール、専門学校も。

▪️娯楽関係においては、団体は禁止されていますが、個人ならばシアターやミュージアムなどへの入館には、ワクチン接種を終えたか、もしくは一度罹患している方用のQRコードの提示、またはワクチン免除の医療機関からの書類で入れます。

▪️一方で遊園地などのレジャー施設は営業停止です。

▪️ホテルなどの宿泊施設に関しましては、ワクチン接種済みQRコード、または宿泊前3日以内の取得に限ったPCR陰性証明書の提示で泊まることができます。

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▪️スーパーや町中、みんなの暮らしは?

ここサンクトペテルブルグでは、小さな商店はもちろん大型スーパーや広いモールなどでも屋内はもうずっとマスク必須です。現在も各店舗、消毒液などはしっかりと設置されておりますが、セキュリティや警備の方に入り口ですぐ止められてしまいますのでマスクを忘れた場合は入れず、筆者もウッカリしてしまった日、その付近で購入し再入店したことがありました。

その一方で、屋外では今のところ義務ではないため、密集していない大通り、人が少ない公園などではマスクをしていない方々もやはり多いですが、それでも、いつでもどこでもサッとマスクができる様にネックレスのように常時下げていらっしゃる方、バッグには入れず腕につけている方、そして最近は一段と冷え込んできたせいもあり、外でもマスク使用率がグンと増えてきました。歩いている時に周りを見渡すと、特にご年配の方は今ほぼマスクをされていると思います。ロシアでは欧米と同じくマスク文化がなかった国ですが、ここ1、2年の経過からか、お子さんにも子供用の小さなかわいいマスクをさせていらっしゃるご家庭が少しずつ増えてきたなと感じ、びっくりしております。また、あくまでも具体例の1つとして挙げさせていただくと、我が家もロシアの国立幼稚園に娘を通わせているのですが、それはもう毎日毎日、先生方や給食を作ってくださる方々、園に出入りする人々まで、やはり皆さんかなり気をつかって感染防止に努めてくださっています。これにはとても感謝しておりますと共に、身近でこのように頑張ってくださっていると、ふとコロナ疲れが襲ってきそうになった時も、いやいや、またがんばろう!と思えます。

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少し細かいお話になってしまいますが(笑)最近では、お店の入り口の感染防止対策へのお願いも素敵な看板が増えたり、高機能でかわいい(かっこいい)マスクをプレゼントとして購入する方々が増えたりと(筆者も写真のようなキラキラがついたマスクをいただきまして、やはりそのお気遣いとデザインに大喜びした1人です!笑)、私個人としましては、ロシアの変化がよく表れているのではないかな、などと思え、コロナ前のあの頃のロシアとはみんなの意識がガラッと変わった部分が数え切れないほどあるなと感じています。

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しかしながら、それでも今回またロックダウンになるという現実。

実はコロナだけでなく、すっかり寒くなるこの時期は、毎年インフルエンザが大流行する季節でもあります。そして年末年始ごろ、本格的な厳しい冬に突入すると今度はマイナス何十度となるため、寒すぎて逆にウィルスの活動が弱まる(!)と今回伺いましたが、今年のロシアの冬は一体どうなるのか、、、注意深く様子を見ていきたいと思います。

一部では、ロックダウンを休暇のような捉え方をされ旅行に出たりする方もいらっしゃる様ですが、大部分のロシアの方々は皆さんこれまでの経済的な面での心配や、今後の事に不安をかかえつつ、これから確実に来る長い冬の仕度もしながら、それでも最大限に日常を楽しもうと心がけ、自分たちそれぞれの思う充実を探し出し、日照時間も短い暗い冬だけれども、でも明るくハッピーにいこうよ!という何ともロシアっぽい前向きさとそのタフさを筆者もこちらで学ばせてもらい、日々参考にしています。

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今回は、普段ご紹介しておりますようなロシアのカルチャーやスポットなどとは少し異なり、サンクトペテルブルグでの再ロックダウンについて書かせていただきました。

コロナによって、それぞれの国のお国柄や文化、価値観などがより浮かび上がり、現状を良くしてゆくことへのバランスの難しさを私たちは考えさせられますが、筆者もできる限りの対策をこれからも続けながら、明るく前を向くロシアの皆さんを見習って前に進んでいきたいなと思っています!

長くなりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。

次回はまた、ロシアのおもしろフードを元気にご紹介したいと思っています♪

乞うご期待ください!笑

それでは、パカパカ〜!(バイバーイ!)

筆者

ロシア特派員

ク二ャフスカヤ舞

サンクトペテルブルグ在住。コンサートやイベントが大好きです!

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