社叢〈天然記念物〉大分県佐伯市「堅田郷八幡社」
佐伯市長谷、下城地区からの眺め。
稲刈りのあとが、秋を感じさせます。
中央にある小高い丘は、神社の社叢(しゃそう)。周囲1500m、標高57mの丘陵です。
ここは「堅田郷八幡社」(城八幡宮とも)。
佐伯十二社のひとつです。
一直線に伸びるすごい石段です(何段あるのかな......)。
南側と西側の斜面に、約1.8ヘクタールの自然林が残ります。石段は南西向きで、まさに石段に沿うように貴重な自然林が繁り、なんと皆伐されたことがないということです。
コジイやハナガガシ、クスノキ、コバンモチなど、229種の植物が林内に生育しているとのこと。
そんな堅田郷八幡社の自然林は、なんと「県の天然記念物」に指定されています。
さらに、西側の斜面に植生しているハナガガシ林は、「国の天然記念物」にも指定されています。高さ25m、直径1m近くのハナガガシまであるという。
ちなみに、ハナガガシの分布は標高400mあたりまで見られるとのことです。そのなか、「低地で多くの個体数が見られるのはたいへん貴重」であるそうです。
これは相当に大事にされてきた神社、そして社叢であったということでしょう。そうでなければ、守られてこなかった自然林のはずです。
たしかに、この神社からは特別なパワーをひしひしと感じます。
宝物のような場所、堅田郷八幡社。
よく現代にまで残してくれたものです。
(記者・大野達也)
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