絶景〈続日本100名城〉大分県佐伯市「秋の佐伯城跡」
こんにちは。秋ですね~。すごく過ごしやすい。
あの夏の暑さは、なんだったのでしょうか......。
ということで、秋は「行楽のシーズン」。
2020年はたいへんな1年になりましたが、健康管理に用心しながら、ようやく人の動きが戻りつつあるようです。
さて、ここは「佐伯城跡」。
続日本100名城の「佐伯城跡」は1606年に、初代藩主「毛利高政」公によって、築城されました。
ここに残るのは、石垣だけです。しかし、本当におしゃれな城だったことがここに来るとよくわかります。
いま、秋の空から光が射して、400年経った石垣に木漏れ日が落ちます。美しい~。
一歩、一歩と踏み進むたびに、パワーをいただけるような気がしてくる場所。
光の届かない深海から、這い上がってきたかのような。
そうやって、晴れやかな気持ちにさせるのは、この景色。
見事な眺めです。
海と山、そして川。さらには、市街地とのコントラストが最高です。
......ずっと見ていられます。笑
それにしてもです。この城、石垣がすごいと思いませんか。
近年、佐伯城跡の石垣は再評価されています。
階段状の石垣は、たしかにほかでは見ません。
本丸のまわりをぐるりと一周するだけでも、この城のさまざまな表情が楽しめます。
この廊下橋跡。攻められたときは、落とす造りになっていたというもの。
これもなかなか珍しい。
毛利高政公は、城普請を繰り返していた大名だったそうです。
城づくりの名人というわけです。
大阪城の築城時は、石材運搬奉行。
秀吉の朝鮮出兵の際は、対馬で砦造りを命じられています(対馬の清水山城は、そのあと国指定の史跡にもなっています)。
縄張と言われるこの城の「設計」を担当したのは、安土城築城に関わった「市田祐定」。
そして、石垣を担当したのは、姫路城の石垣施工を指揮した「羽山勘左衛門」。
その時代のプロが築いた城といってもよいでしょう。
いまなお、圧倒的なパワーを放っています。
しかし、築城に佐伯までよく来てくれたものです。たいへんなご足労に感謝ですね。
この「虎口」もカッコよくてしびれます。
さて、時は2020年10月。
佐伯市にとっては、のちに「ターニングポイント」ときっと呼ばれる日が近づきます。
10月31日、この「佐伯城跡」の足もとに、「さいき城山桜ホール」がオープンします。
先人が築いた「佐伯城跡」から私たちが日々パワーをもらうように、この「さいき城山桜ホール」も暮らしの日常の場となりますように。
そして、想像もできなかったこの時代を皆さんが心豊かに過ごせますように。
ではまた。
(記者・大野達也)
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