西日本豪雨における佐賀の状況と、佐賀県と雨について

公開日 : 2018年07月31日
最終更新 :
筆者 : イワハシ

こんにちは、イワハシです。

少し前、西日本を中心に豪雨に襲われ、各地で甚大な被害が出ました。もちろん私が住んでいる佐賀県も被害が出ております。

少し時期が遅くなってしまいましたが、豪雨による佐賀県の状況や私の周囲がどうだったのかのレポートと、佐賀県と雨についてちょっと紹介できたらと思います。

西日本豪雨を受けた佐賀県の現在

被害の規模でいえば佐賀県は比較的少なかった方といえます。ですが、12日現在における県内の被害状況を見ると、2人が死亡し、住宅被害は270件ほどあったようです。山崩れなどは44か所で確認され、農地や農道、農業用用水路の被災や家屋への浸水は100件以上をゆうに超えています(参考:佐賀新聞Live)。

こうしてみると沢山の方が被害にあわれています。土砂流入や家屋倒壊などもあり、私の知り合いなどがボランティアで参加したりもしていました。今は緊急の対策などは落ち着いており徐々に復興していくと行った感じです。

幸いなことに私の住んでいる周辺地域は浸水被害に遭ったところはないようでした。

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私の住んでいるところの近くにある小さな川ですが、田んぼとつながって境目がわからなくなっており、道路ギリギリのところまで水が迫っていました。道路を越えると私の家まで浸水する高さになるということでしたので、ほんとにギリギリでした。

洪水に弱い佐賀県の土地と水害との戦い

実は佐賀県は非常に水害が発生しやすい地域なのです。理由はいくつかあり、ひとつは広大な佐賀平野の周りが脊振山脈という急峻な山地に囲まれているため雨水が一気に下流に早く流れることで洪水が起こりやすい地形になっていること。

ふたつめに佐賀平野を流れる川が干満差の大きい有明海に流れ込むため水の流れが悪く、満潮時に大雨が降れば一気に洪水になってしまうこと。

そして最後に佐賀平野が海面より低い「海抜ゼロメートル地帯」と呼ばれている所に多くの人が住んでいるため、洪水が起こると住宅地に流れやすくなっていることです。夏の時期に多いゲリラ的な豪雨のときでも場合によってはすぐに冠水してしまう道路などがありますよ。

もちろんこの水害の問題には佐賀県も長い間悩まされており、洪水を防ぐ工夫として石井樋(いしいび)という取水施設を作ったり、クリークをはりめぐらせて、農業用水を引き入れるとともに大雨時は貯水池として河川に流出させないようにするなど、様々な工夫を行っています。

佐賀県にはクリークがとても多く、色んな所にクリークを見つけることが出来ますよ。

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家の周辺のクリークがこちら。増水してわかりにくいですが、こちらもクリークです。佐賀県民はよく「お堀」と呼びますね。

こんな感じで大雨に対する対策はいろいろと行っている佐賀県でした。佐賀に訪れた際は、大雨の時には一時的に冠水する場所が出て移動に困ることもあるかもしれませんので雨天時の観光の際は頭の端っこに入れておくと良いでしょう。

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