サン・ピエトロ大聖堂の頂きからローマの眺望を眺めよう!

公開日 : 2019年05月09日
最終更新 :

ヴァチカン市国にあるキリスト教最大級の建造物のサン・ピエトロ大聖堂(伊語:Basilica di San Pietro)は信仰心がなくとも圧倒される素晴らしい教会建築ですが、主祭壇の上に聳えるドームつまり、クーポラ(伊語:Cupola)の上では、ローマを見渡せる最高の眺望が約束できる場所で知られます。

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※夜もまた美しい姿を見せるサン・ピエトロ大聖堂

このミケランジェロの傑作と言われる美しいクーポラは、119mの高さを誇ります。

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美しいローマの街を眺められる絶景を求めるべくクーポラに登るためには、サン・ピエトロ大聖堂の右側にある入口から入ることになりますが、エレベーター又は、階段の二つを選ぶことができます。階段で頂上まで登る場合、551段の階段を登らなければなりませんが、エレベーターでも中間までしか行けず、残る320段を自分で登ることになります。

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入場料は2019年5月8日現在で、エレベーター利用で10ユーロとなり、階段利用の場合は、8ユーロとなっています。

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エレベーター利用や階段でテラスのような場所に辿り着くと、間近で壮大なクーポラを見ることができます。さらにそこからクーポラ内部に入るとサン・ピエトロ大聖堂の主祭壇を見下ろすことができ、改めてその明媚さに感動し、その大理石の床の美しさもまた感じることができます。

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エレベーター利用の場合は、テラスのような場所まで一気に行くことができますが、さらなる頂きを目指すためにクーポラ内部にある320の階段を登ります。途中の出窓からもローマの眺望が垣間見ることができます。320段あるこの階段は、クーポラの形に沿うような構造になっているため、登れば登るほどに狭くなっていきます。

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頂上に辿り着くと眺めれば眺めるほどに忘れ難い風光明媚なローマの絶景が眺められ、サン・ピエトロ大聖堂の前に広がるサン・ピエトロ広場(伊語:Piazza San Pietro)の美しさに息を呑みます。こうして上から眺めると巨大な鍵の穴のような形をしたこの広場は、17世紀にキリスト教の集会場として造られたこの公共的な空間で、世界でも有数でバロック式の都市計画の傑作ともいわれています。それも「彼はローマのために生まれ、ローマは彼のために造られた」と称賛されたバロック芸術の巨匠であるジャン・ロレンツォ・ベルニーニ(伊語:Gian Lorenzo Bernini)が手がけています。

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このクーポラの展望台は、1周できるようになっていますので、360度のローマの景色を眺めることができます。そこでは、ローマ教皇の紋章を象った印象的な花壇を前にしたヴァチカン政庁舎を見ることができます。

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また、ヴァチカン市国が保有する世界で最短の線路もこの展望台から眺めることができます。ヴァチカン市国内で路線延長が300mあるこの鉄道は、イタリアの鉄道路線への乗り入れが認められており、ローマ・サンピエトロ駅(伊語:Stazione di Roma San Pietor)まで連結しています。なお、この鉄道はヴァチカン美術館の鑑賞を含めて、ローマの郊外にあり第2のヴァチカンと言われるカステル・ガンドルフォ(伊語:Castel Gandolfo)まで向かうヴァチカン美術館が主催する観光ツアーでも使われています。また、この観光ツアーは、ヴァチカン美術館の公式サイトで購入が可能です。

(詳しくはこちら

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このクーポラからこの永遠の都の眺望を眺める価値は間違いなくあるが、それだけ所要時間もかかり、体力を消耗するということもあるだけではなく、閉所恐怖症の方や目眩を起こしやすい人は避けた方が無難です。

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建造物だけでも荘厳で次元の違いを感じずにいられないこのサン・ピエトロ大聖堂は、クーポラの頂きまで登ると改めてその規模の大きさを知ることになるでしょう。もし、ローマ観光で時間に余裕がある時には、是非このクーポラからの眺望も経験してみてください。

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筆者

イタリア特派員

田澤 龍太郎

現地でサッカーを中心にしたスポーツ留学サポートや旅行アシスタントやコーディネーター等と現地在住の強みを活かした仕事をしながらどっぷりと濃いローマライフを満喫中。

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