ニンファの庭園:世界で最も美しくロマンチックな庭園!最終回

公開日 : 2018年07月10日
最終更新 :

今回は、2000年にラツィオ州により天然記念物に指定され、世界でも最も美しい庭園の一つとして知られるニンファの庭園の最終回をお届けします!

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↑ ローマ近郊にあるニンファの庭園は、日刊紙ニューヨーク・タイムズにより"世界で最も美しくロマンチックな庭園"と評価された美しいプライベートガーデンです。説明は前回(その2)の続きからですが、こちらのニンファ川は、最近、イタリアのファッションブランドのグッチ(Gucci)により、"グッチ・ギフト2016"のプロモーションビデオに登場したことから更に広く世に知られることとなりました。

澄んだ川には、"ニンファのマス"と呼ばれるサケ科の魚が住んでいて、時折、水草の間から出て来て泳いでいるのを見掛けることが出来ました。

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↑ 大きな葉を持つオニブキが生えています。この辺り一帯は冬も気候が温暖であることから、トロピカルフルーツであるバナナや、こちらの南米原産のオニブキなども大きく育っています。

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↑ ニンファの庭園の入場は1時間ごとの40名の定員制になっており、広い庭園は個人ではなく、専門のガイドさんと廻ります。川の見学の後は、筆者も含むツアーは東洋のタケが植栽されているゾーンにやって来ました。

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↑ 林の中にひっそりと見えるアジサイも何だか絵になり、感動しました。

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↑ ニンファの庭園には多くの植物相があります。簡単に見付けられるのは、タイサンボク、カバ、ショウブ、スイカズラ、クレマチス、ツバキ、バラなどです。私達日本人の訪問者に楽しんでもらいたいものは、美しい日本のサクラや、観賞用の日本のリンゴの木、カエデ、モミジ類です。これらの日本の木達の見頃の時期は素晴らしく、庭園の目玉の一つにもなっています。

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↑ お庭を歩いていると、生い茂る木々の間から鳥のさえずりが聞こえて来ます。2018年現在、庭園内で鳥類は100種類以上が確認されています。あちらこちらにかわいらしい鳥の巣箱がかけられています。(例えば巣箱は写真の右側に見えます)

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↑ 自然と遺構の融合が絵になるニンファの庭園です。こちらはコンティ家のお城です。

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↑ いよいよツアーも最後の部分となりました。こちらでお別れです。静かで美しい庭園をもっともっと歩いていたかったです。疲れを感じることはありません!

3回に渡り、"世界で最も美しく、ロマンチックな庭園"と呼ばれるニンファの庭園をご紹介しました。イタリアでも様々なお庭を訪問して来ましたが、ニンファの庭園はとても五感に訴えかけるお庭です。植物の香り、小鳥のさえずり、小川のせせらぎ、頬を撫でるそよ風などが、周りを自然に囲まれた静寂の中に佇む庭だからこそより際立ち、感じ取られます。春から秋は、ローマから少し足を延ばして自然の中で過ごしてみませんか?

インフォメーション:

名称    ニンファの庭園(Giardino di Ninfa)

住所   Via Provinciale Ninfina, 68 Cisterna di Latina, Italy

開園日  4~11月に数日間のみ一般公開されています。毎年日程が変わる為、下記の公式サイトで確認が必要です。庭園の入場は1時間ごとの定員制(40名程度)になっており、個人ではなく、庭園専属のガイドさんと一緒に廻ります。(事前予約必須)

平均して一日に5回程度、入場出来る時間帯が定められているので、予約時にサイトで希望の時間帯を選びましょう。

入場料   お一人様15.5ユーロ。(2018年度)

ホームページ  こちら

*カエターニ財団の公式ホームページ(イタリア語)です。

行き方    ローマ中央駅・テルミニ駅からイタリア鉄道トレニタリアの列車"レジョナーレ(Regionale)"に乗り、ラティーナ駅(Latina)で下車します。ここまで所要時間は40分程度です。下車したら、駅の北側(セルモネータ側)にある駅に付属した広場から出ている庭園行きのシャトルバスを利用します。シャトルバスは、2018年現在、一日4本出ています。この広場までは、駅から線路下の地下道を通りアクセスすることが出来ます。シャトルバスは Coop Il Sentiero と言う団体により運営されています。こちら

筆者

イタリア特派員

阿部 美寿穂

ローマからイタリアの日常やイタリア旅行に役立つ情報などをお送りしています。

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