イタリア旅行での食べ過ぎ・飲み過ぎに注意!

公開日 : 2018年02月19日
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2月に入り、日本人の旅行者さんを街中で頻繁に見る様になって来ました。時には道を尋ねられることもあります!本日はイタリア旅行で日本人が特に注意したいことの一つ、食べ過ぎ、飲み過ぎで起こるトラブルについてお届けします。

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↑ イタリアのお料理は見た目も良い為、胸の奥に疼く好奇心を強烈にかきたてられ、次々と食べてみたくなります。筆者は、レストランで食べ過ぎによって具合が悪くなり、食事中にテーブルで意識を失ってしまった日本人観光客の方を何回か救助したことがあります。気絶した拍子に椅子から崩れ落ちて床に倒れてしまった為、救急車を呼び病院に搬送しました。その時は、症状は深刻なもので、2~3時間待ってもご本人の意識が戻りませんでした。

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↑ ローマ風ピザ。筆者が食べているのは、キノコのピザです。ピザの発祥地はイタリアのナポリで、生地に厚みがありモチモチしたピザが"ナポリ風ピザ"の特徴です。ローマ風ピザは、写真の様に生地が薄く、クリスピーなタイプのピザです!

多くの方は、せっかく遥々イタリアまで来たのだからと、テーブルに出されたものはちょっと無理かな?と思っても、頑張って食べてしまうことが多い様です。ワインも注文してしまったら、同様に飲んでしまいます。日本からの長旅で自分が思うより体は疲れています。体力は食べ物の消化活動にも多く使われますので、海外の場合は、お食事は腹7~8分目にしておくのが安全かもしれません。筆者が見たところ、傾向として、一流レストランでお食事をした方々の気分や具合が悪くなる例が多いです。次に多いのが、ツアー客です。ツアーの場合は、後からご本人に伺うと、周りに気を遣って残せなかった、もしくは、疲れていたけれど部屋で休みたいと言い出せず、無理して食事に出て来たらこんな結果になってしまったと言うことがありました。

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↑ ムール貝とアサリを肴にワインを一杯!

また更に危険なのは、旅行中の連日の食べ過ぎで胃腸が疲れているところに、ワインで決定的なダメージを与えてしまうことです。これはかなり辛いことになります。

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↑ 魚介類のサラダです。お腹いっぱいになり、もうそれ以上食べれそうもなければ、残しましょう。日本ほど周りの目を気にしない国なので、一流レストランでも全く問題はありません。実際、イタリア人もそうしています。

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↑ 写真は、胃酸過多、消化不良、吐き気止め用のBIOCHETASI(ビオケタスィ)と言う薬です。旅行者さんでも、処方箋がなくても薬屋さんで買うことができ、しかも良く効きます。一包5g入りで、気持ちが悪い時に1袋をコップ半分~1杯の水に溶かして飲みます。筆者も何回も試しましたが、こみ上げる程の激しい吐き気の時にも、すぐに効果が出ます。ファンタオレンジにそっくりな味でとてもおいしいです。

*必要であれば、このページを印刷してイタリア旅行にお持ち下さい。薬局の方ならすぐに分かります。

ちなみにイタリアでは、食べ過ぎで気持ち悪くなってしまった人には、薬がすぐに見つからない場合、食用の重曹を水に溶かして飲ませ、横にならせたりもします。

いずれにしても、日本でも海外でも、普段から必要な薬類を少々バッグに入れて持ち歩くと良いでしょう。(自分が使わなくても他の人を救助する為に必要だということも多々あります)

また、旅仲間とは、「ごめんね、今日は疲れているから、私はホテルで待ってるね。食べて来て。」と言える位の関係でないといけませんね!家族の場合も同様です。

食べ過ぎと飲み過ぎに留意され、安全で楽しい旅行をお楽しみ下さいませ!

筆者

イタリア特派員

阿部 美寿穂

ローマからイタリアの日常やイタリア旅行に役立つ情報などをお送りしています。

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