ローマでニョッキを食べるなら木曜日!

公開日 : 2017年10月08日
最終更新 :

ローマでは、伝統的に曜日によって食べるお料理が決まっています。例えば、木曜日はもっちもちの"ニョッキの日"となっています。

イタリアの方はとても食事を大切にすることで知られていますが、一般的にイタリア料理は下記の順番で食べて行きます。

1.アペリティーヴォ(食前酒)

2.アンティパスト(前菜)

3.プリモ・ピアット(第一皿)

4.セコンド・ピアット(第二皿)

5.コントルノ(副菜/付け合わせの野菜など)

6.デザート

7.コーヒー

8.ディジェスティーヴォ(食後酒)

バールやパブなどのお店で軽く一杯飲んでアペリティーヴォ(食前酒)とし、その後に本格的にお食事する為にレストランへと行くことも多いです。第一皿のプリモ・ピアットでは、パスタ、リゾットなどのお米料理が食べられます。このパスタの一つにニョッキ(Gnocchi)があります。

Gnocchi 1.JPG

↑ ニョッキは、ジャガイモやカボチャを茹でて潰したものに小麦粉を混ぜ、親指の先位の大きさに模り、ソースで味付けした団子状のパスタです。イメージとしては、すいとんに似ているかもしれません。写真は小海老とルッコラのトマトソースのニョッキです。いただいたお店の詳細はこちらです。

2016年12月3日号:ローマっ子でいっぱい!手頃なお値段でおいしいローマ料理店"ロモロ・エ・レモ" こちら

Gnocchi 2.JPG

↑ シンプルなバジルとトマトソースのニョッキです。ニョッキはジャガイモのお団子なので、一粒一粒がもっちりと重量感があり、満足感たっぷりのパスタです。このニョッキは、木曜日にバチカン市国内のバチカン食堂(職員用)を利用した際に、プリモ・ピアットとして出て来ました。やはり木曜日はニョッキが主人公の様です。

ローマでは月曜日は〇〇の日というように、曜日によって決まっている食べ物を摂る習慣があります。

例えば木曜日にお昼でも夜でもトラットリアやレストランなどのお食事処に行くと、本日のお奨めメニューとして "〇〇(←ソースの名前など)のニョッキ" と看板に書かれていることがあるのはその為です。

バールやカフェのお昼時のサービスでも、毎週木曜日はカウンターにニョッキを並べているところが多いです。

お店によって、ニョッキの海老クリームソースかけ、かぼちゃのニョッキ、4種類のチーズソースのほうれん草のニョッキなど、ニョッキのメニューもまちまちで楽しめます。これらの習慣はイタリアの地方によって違います。

ちなみにローマでは、"木曜日はニョッキ、金曜日はお魚、土曜日はトリッパ(子牛の胃袋 -臓物料理系)の日" となっています。

Gnocchi 3.jpg

↑ こちらはオマール海老のニョッキです。大きなハサミの中のお肉もおいしかったです。

諸説ありますが、昔のイタリアでは木曜日は休日に近い感覚であり、この日に重いものや栄養のあるものをしっかり摂る習慣があったことに由来しているそうです。

ニョッキは一言でいうとジャガイモのお団子でずっしりとお腹にたまる為、ローマでは木曜日に当てられて、その代わりに次の日の金曜日は軽いお食事の "お魚の日" になっているそうです。

習慣なので、木曜日にローマに来たら絶対にニョッキを食べなさい!!と言うことではありませんが、この日はニョッキがスペシャルバージョンになっていることが多いので、ニョッキマニアの方には特におすすめな日です。

同じ理由から、レストランでお魚料理、魚介類を食べるなら、ローマでは金曜日はおすすめです。いつもよりも沢山の良いお魚を仕入れているお店も多いからです!

筆者

イタリア特派員

阿部 美寿穂

ローマからイタリアの日常やイタリア旅行に役立つ情報などをお送りしています。

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