世界遺産「ポンペイ遺跡」で夜のライトアップがスタート!WiFiも全エリアで

公開日 : 2017年07月14日
最終更新 :

世界遺産「ポンペイ遺跡」が生まれ変わりました!ポンペイは、79年にヴェスヴィオ山の突然の噴火によって一夜にして灰の下に埋もれてしまった南イタリアの古代ローマ時代の町で、ナポリ近郊の都市、ポンペイにあります。1世紀当時の人々の様子がそのまま残るその遺跡は、"ポンペイ、ヘルクラネウム及びトッレ・アンヌンツィアータの遺跡地域" として世界遺産に登録されています。

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↑ 距離的には、ローマ-ナポリ間は、ほぼ東京-名古屋間に例えられます。ローマからナポリは高速列車を使って行くと、1時間8分前後で到着です。

ヨーロッパ連合から75%の補助金、イタリア政府から25%の出資で、2012年より"ポンペイ・大プロジェクト"が行われていました。このポンペイ再生計画によって、12年間も安全性の問題から立ち入り禁止になっていた遺跡(秘儀荘 Villa dei Misteri と ヴェッティの家 Casa dei Vettiiなど)の修復・安全点検工事が行われ、入場が可能となりました。また、考古学的観点から重要な30のドムス(Domus ラテン語で家や住居の意味)の修復工事も完了し、その一つである、モザイクが素晴らしい「傷ついたクマの家 Casa dell'Orso ferito」も公開されることとなりました。

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↑ クマさんが傷ついています。古代のポンペイにあった「傷ついたクマの家」と呼ばれるお宅には一体どの様な人々が住んでいたのでしょうか!

その他には、工事により新しく3kmの歩道が完備され、全エリアでWi-Fiが使用可能になりました。そして最大の生まれ変わりは、夜間照明施設の設置です。

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↑ 夜はシュールな遺跡が楽しめます!

夜間見学が可能なのは、7月8日(土)~8月24日(木)までの毎週火・木曜日の21時からです。

夜間開放日:

7月⇒ 8日、13日、18日、20日、25日、27日

8月⇒ 1日、3日、8日、10日、17日、22日、24日

見学の所用時間は1時間15分で、内部はポンペイ遺跡のガイドさんが案内してくれます。(でないと、ポンペイと言う一つの古代都市の広大な遺跡の中で、真っ暗闇で迷子になってしまったら大変です!)

入場料はお一人様11ユーロです。当日はイルミネーションだけでなく、音響装置も各所に設置され、当時の人々の暮らしを再現したサウンドも楽しめるそうです。

ご予約は、電話番号 800-600601(イタリア国内の固定電話より)もしくは、+39-081-19737256(海外もしくは携帯電話より)までおかけ下さい。またポンペイ遺跡のより詳しい施設情報は、ポンペイ文化財保護局のホームページでご覧になっていただくことが出来ます。こちら

まとめますと、実は大ニュースなのですが、2017年7月8日(土)よりポンペイ遺跡は以前に比べて見学可能な遺跡が大幅に増え、夏は夜のイルミネーションされた遺跡も楽しめることになりました!

筆者

イタリア特派員

阿部 美寿穂

ローマからイタリアの日常やイタリア旅行に役立つ情報などをお送りしています。

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