バチカン市国の"インフィオラータ"、カラフルなお花の絨毯!

公開日 : 2017年06月30日
最終更新 :

ローマは、昨日6月29日は、"ローマの守護聖人ピエトロとパオロの日"で祝日でした。守護聖人の一人、聖ピエトロ(?~67年頃没。ラテン語:ペトロ、英語:ピーター)はキリストに従った使徒の一人で、初代ローマ教皇とみなされています。ついでながら、2013年3月に選出された現在のフランシスコ法王は第266代ローマ教皇です。

この聖ピエトロが殉教したとされる場所に4世紀に建てられた聖堂が、バチカン市国の聖ピエトロ大聖堂です。ローマではこのタイプの聖堂(Basiliche ad corpus o martyria)は、同じくもう一人の聖人を祀る、聖パオロ・フォーリ・レ・ムーラ大聖堂です。

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このバチカン市国のサン・ピエトロ大聖堂の正面のピウス12世広場(Piazza Pio XII)で、毎年"インフィオラータ"が行われます。インフィオラータは、バラバラにした花弁と色のついた砂で地面に模様を描くもので、中部イタリアではウンブリア州ペルージャ県のスペッロや、ローマ県のジェンツァーノ・ディ・ローマの町のインフィオラータが有名です。スペッロとジェンツァーノのインフィオラータのイベントは、今年も例年同様に、どちらもコルプス・ドミニの聖体の祝日に合わせて行われました。移動祝祭日ですが、毎年大体5月の最終週~6月の第3週目までに入ります。

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↑ 写真中央は、バチカン市国のサン・ピエトロ大聖堂です。このローマの"ミニ"インフィオラータは、ローマの観光協会が主催しています。今年で7回目になります。

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↑ インフィオラータのイベントのちらしです。特に問題がなければ、毎年、6月29日の"ローマの守護聖人、聖ピエトロとパオロ"の祝日にこの場所でインフィオラータが行われます。

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↑ 今日ではインフィオラータは日本でも知られている様ですが、このフラワーカーペットはローマ生まれです!インフィオラータの歴史は、バチカンで花部門を担当していたベネデット・ドレイ氏が、聖ピエトロと聖パオロにお花の絨毯を捧げた1625年まで遡ります。

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↑ 湿度と気温が高いので、何となくお花もぐったりしている様でした。しかしながら、ローマの守護聖人の日に、サン・ピエトロ大聖堂をバックにお花の前で写真を撮るのは良い思い出にもなります。沢山の人が記念撮影をしていました!

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↑ ハトがお花の絨毯に入って来る瞬間です!この絨毯がハト達に一番人気がある様で面白かったです。ハトは何をしているのかと言うと、一生懸命食べていました!!

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↑ イベント実行委員会の人が食い散らかしているハト見たら怒るでしょうが、かわいいです。

インフィオラータは、毎年前日の28日に飾り付けが行われ、当日29日は19時頃まで展示されています。6月29日の"ローマの守護聖人、聖ピエトロとパオロ"の日は移動祝祭日ではありませんので、この頃にイタリア旅行をご計画の方は、かわいいお花の絨毯をどうぞお楽しみ下さい!!

筆者

イタリア特派員

阿部 美寿穂

ローマからイタリアの日常やイタリア旅行に役立つ情報などをお送りしています。

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