この時期のイタリア旅行に持参したいお薬は何でしょう?(花粉症、アレルギー、蕁麻疹について)

公開日 : 2017年02月18日
最終更新 :

毎年この時期になると、イタリアでも花粉症はありますか?というご質問が寄せられます。

筆者も日本に帰国している場合は、この時期は花粉症がひどく、のたうち回っていますので、花粉症の人の辛さというのが非常に良く分かります!

初めて花粉症になったのは30年近く前の中学生の頃で、当時は周りのクラスメートには誰も花粉症の人がいませんでした。何日間も目と喉のかゆみ、くしゃみと鼻水が一晩中止まらないので原因を知る為に病院でパッチテストをしたところ、「ハウスダスト」と「杉花粉」に激しく反応したのを覚えています。

まだ日本にいた頃は、花粉が飛ぶ季節は仕事から帰って来て一番にやることは、すぐにシャワーを浴びて全身の花粉を洗い流さなければなりませんでしたし、身に付けていたコート、マフラーなども花粉が付いているので帰宅したらビニールを被せてなるべく遠くに隔離していました。花粉にすぐに反応するので、飛散量の多い日は顔や体の肌がザラザラと荒れたり熱が出ることもあり、花粉症に悩む人の憂鬱な気持ちは本当に良く分かります。

幸いなことに、筆者はイタリアでは花粉症は出ていません。この季節(2~3月)に花粉症の様な症状があるイタリア人の友人もいますが、日本の杉花粉のタイプではないことは明らかです。別の種類の杉か他の植物かもしれません。花粉症はある程度体内に蓄積されると症状が外に出て来ますので、短期間のイタリア旅行で別のタイプの植物の花粉に反応することは稀な様な気がします。

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↑ イタリアの薬局で購入出来る、花粉やハウスダストなどによって起こるアレルギー、急性鼻炎、止まらない涙などに効果があるお薬です。一錠飲みました!

商品名:REACTINE 14錠入り。価格は13ユーロ前後。

筆者はイタリアでは花粉症は出ないとは言っても、数年に1回、何かを引き金に花粉にも反応してしまうことがあります。

それは、家の掃除でホコリ(ハウスダスト)を吸い込んだことをきっかけに始まってしまったり、カタコンベなどの地下墓地の湿っぽいカビっぽい観光スポットでおそらくカビを吸い込んだことが引き金に敏感になり、アレルギー症状が花粉にも及んでしまうこともあります。

上の写真は、2年前の今の時期に何が原因かは分かりませんが、フォロ・ロマーノの観光中に何かに反応してアレルギー症状(くしゃみ、寒気、鼻水)が出てしまったので、かかりつけのお医者さんに行って飲んだ方が良い薬を教えてもらった時のものです。薬は1錠飲めば、半日~1日と長い間効きます。飲んで約45分後には、くしゃみ、鼻水、目と喉の痒み、咳がぴたりと止まり、その後は一切症状が出ませんでした。

ですので、イタリアで花粉症や花粉症の様な症状が出てしまっても、こちらの薬局でも処方箋なしでお薬を購入出来ます。

日本で花粉症に悩む人もイタリアに来てしまえば、症状が出ずに快適な人が殆どだと思いますが、もしご心配であれば、予め日本から花粉症の薬や鼻炎アレルギーの薬を持参されても良いと思います。荷物になる重さではないので、薬を幾つか持って来たことによってイタリアでも安心して観光出来るのならそちらの方が良いでしょう。

また、たまに日本からイタリア行きの飛行機の中でアレルギー症状が出る方がいらっしゃいます。飛行機の空中を飛ぶホコリや、座席の背もたれなどのホコリ・異物が原因の様です。ですので、割と体質的に敏感な方やアレルギー症状が出やすい方は、お薬を日本からお持ちいただくことをお奨めします。

また、アレルギー関連で蕁麻疹についても書いておきたいと思います。

結論から言うと、蕁麻疹も簡単に手が打てます!

蕁麻疹も何がきっかけになるか分からないものです。昔、お風呂の時のボディーソープのメーカーを変えたことがきっかけで蕁麻疹になってしまったことがありました。生まれて初めての出来事です。太ももから始まり、お腹、背中、そして顔、頭皮へとあっという間に全身に周ってしまいました。軍隊で使用するミリタリー服の迷彩柄の様に、蕁麻疹同士が大きく固まって繋がり、体全体に浮き上がり熱を持って来ます。牛の皮膚の白地に黒い模様(まだら)があるイメージにそっくりです。黒いまだら模様の部分が蕁麻疹(赤色)です。鏡で見ると、全身牛状態でかなり悲惨です。

この時は、イタリアで言うプロント・ソッコルソ(救急病院)に行き、お尻にパツンと注射を打ってもらいました。注射をされてから30分位でみるみる引いて行きます。

しかし、この4か月後にもまた発症してしまいました。きっかけは、着物を着る機会があり、着物の下に付けるものをお借りした時のことです。これが合わなかったようで、2~3時間後に肌に締め付けられていた部分から蕁麻疹が出てしまいました。1回目の蕁麻疹がひどかったので、常に心の中でまた突然出たらどうしよう!という不安があり、それが2回目を誘発してしまったのかもしれません。救急病院に行くとまた同じお医者さんで、またパンツを下ろしてパツンです。

まとめますと、日本で花粉症をお持ちの方、ほこりや動物の毛などに敏感に反応しやすい方は日本を出発される前にアレルギーのお薬もほんの少しご持参されると良いです。

でももし忘れてしまっても、イタリアでも簡単にお薬は買えますので、あまり気にし過ぎないことです。花粉症でも、蕁麻疹でも、イタリアで何が出ても大丈夫です。

ローマなら筆者と一緒にお尻に注射をして解決をしましょう!

ということで、皆さん、安心してご旅行をお楽しみ下さい!

筆者

イタリア特派員

阿部 美寿穂

ローマからイタリアの日常やイタリア旅行に役立つ情報などをお送りしています。

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