イタリアのお魚料理:外で食べるお魚料理(レストラン編)その3(最終回)

公開日 : 2016年05月16日
最終更新 :

地球の歩き方・現地特派員には毎月 "お題" というものがあり、5月のテーマは "(現地の)お魚料理" です。

そこで前回より、今まで筆者が集めて来たお魚料理の写真をカテゴリー別にまとめてご紹介しています。

新鮮な情報をご提供する為、写真は全て3年以内に撮影したものを厳格に選びました。ですので、多少レストランの所在場所が偏ってしまったかもしれませんが、その点はご勘弁下さい!

また、お料理の名前とレストランの名称・場所等は出来る限り記載する様に心掛けました。お店選びなどのご参考にどうぞ。

カテゴリーは以下の通りです。

今月のお題 "お魚料理"は、写真を見ているだけでも楽しんでいただけるかと思います!!

1.外で食べるお魚料理

※①のレストラン編は写真の枚数が多くなってしまった為、下記の通りその1、その2、その3(最終回)にざっくり分けました。

①大衆食堂から少しおしゃれなレストランまで(レストラン編)

イタリアのお魚料理:外で食べるお魚料理(レストラン編)その1 ※前菜、付け合わせなど こちら

イタリアのお魚料理:外で食べるお魚料理(レストラン編)その2 ※プリモ・ピアット こちら 

イタリアのお魚料理:外で食べるお魚料理(レストラン編)その3(最終回) ※プリモ・ピアット、セコンド・ピアット、その他 

②少しグレードアップした場合のお魚料理(ホテルのレストラン編)

イタリアのお魚料理:外で食べるお魚料理(ホテル編) こちら

2.家庭で食べるお魚料理

イタリアのお魚料理:家庭で食べるお魚料理 こちら

それでは本日は、魚介類がおいしい南イタリアのナポリのレストランから行ってみましょう!

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↑ ナポリに到着する旅行者の大半が利用するナポリ中央駅(鉄道と地下鉄の駅)の近くにある食堂にふらふらっと入りました。ヴォンゴレのスパゲッティ(前回その2参照)を食べる前に1皿5ユーロの魚介類のフライを注文しました。レモンと塩でいただきます。甘くておいしいイカでした。

写真中央はイタリアの食卓では欠かせない、お食事をお伴するパンです。ローマのパンに比べてかなり塩気が感じられたのが印象的でした。別の土地のパンを知るのも面白い体験です。写真右側に見えるのは、アカザ海老のリングイーネ(細いきしめん状のパスタ)です。お値段は6.5ユーロです。海老もプリプリです。

(場所:アヴェリネーゼ Ristorante Avellinese、ナポリのVia Silvio Spaventa, 31-35。駅のすぐ南側にある通りで駅から徒歩3~5分)

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↑ こちらの魚介類のパスタはパッケリという大きくて太いパスタを使っています。イタリアではおなじみの一品です。気遣いの細やかなレストランでは、サイズの大小に関わらず穴が開いているパスタを注文すると、わざわざ中に一つ一つ具を入れてくれているお店があり筆者は感動をすることがあります。パスタの中にまでたっぷりと具とソースが詰まっているとよりおいしくなります!

(場所:ダ・ドナート Da Donato dal 1956 Antica Trattoria e Pizzeria、ナポリのVia Silvio Spaventa, 41。駅のすぐ南側にある通りで駅から徒歩3~5分。以前は一本港よりの通りにありました。最近こちらの通りに引っ越しをした様です)

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↑ お次は前々回その1でも登場した、"帰れソレントへ"のナポリ民謡で知られているソレントのレストランです。このレストラン"ラ・バジリカ"は、すぐお隣にあるソレント料理が楽しめる有名ミュージアムレストラン "カルーソ Caruso" の姉妹店です。この地方はごつごつした形をした大きなレモンがお料理に、デザートに、そしてリキュールにと使用されます。写真の左側はレモンのパスタです。右側は色々な種類の貝が入っている貝のスパゲッティです。

(場所:ラ・バジリカ La Basilica、ソレントのVia Sant'Antonino, 28, Sorrento)

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↑ 前回その2でペルージャの三ツ星ホテルの屋外プールに遊びに行った時に、昼食時にプール脇のレストランで食べたオマール海老のニョッキをご紹介しました。あちらのニョッキは大粒のニョッキで、ニョッキのニョキっとした歯ごたえを活かした一品になっていましたが、こちらのニョッキはニョッキが主人公ではありません。

ご覧の様に粒は中サイズを使用していて、アサリなどの魚介類と菜の花が際立ちます。それぞれ個性のあるものの組み合わせの味付けを、これまた個性的なバジルペーストでしていました。(場所:ローマ中心部のレストラン)

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↑ お馴染みの手長海老のクリームリゾットです。

イタリアは一皿の量が多いですが、今日のリゾットは半端なく多かったです。

とてもおいしかったのですが、日本人の感覚でいうとお米が2.5~3人分はありました!しかしイタリア人の友人には分量的には丁度良かったか、少し足りなかったようです・・・。サクサク食べて行くのが羨ましかったです。

(場所:サラダの専門店 インサラータ・リッカ Insalata ricca、ローマのPiazza Albania, 3。地下鉄B線 チルコ・マッシモ駅や国連 - 国際連合食糧農業機関 FAOから徒歩7~8分)

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↑ 切り売りピザ屋さんのピザです。

おやつの時間(15時)に寄りました。疲れていたのでテイクアウトせずにお店にどっしり座って食べました。お魚はツナでモッツアレッラチーズとトマトソースがベースになっています。イタリアのピザのトッピングに良く使われているお魚一位はアンチョビです。鮭も使われます。サーモンのピザは良く白ピザでルッコラ(ルッコラについてはその1参照)やズッキーニとの組み合わせになっています。

(場所:ピッツェリア・ローマ・バジリコ Pizzeria Roma Basilico、ローマのVia Nomentana, 50)

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↑ イタリア料理ではありません。

イタリアで食べられる"魚介類のお料理"のご紹介ということで、こちらはテルミ二駅近くで深夜2時頃まで開いているピザ&ケバブ屋さんの海老ライスです。お店はバングラデッシュ出身の兄弟が切り盛りしており、年中無休でケバブサンド、ピザ、各種ライス類やお惣菜が気軽に食べられます。写真の向こう側に見えるのは、ちょっぴりスパイシーなチキン・ライスです!

(場所:(店の正式名称は従業員も不明)ピザとケバブ(?) Pizza e Kebap(?)、ローマのVia Cavour, 50。ローマ中央駅テルミニ駅から徒歩3分。カヴール通りを挟んで斜め前にHotel Genovaがあります)

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↑ 写真右側はセコンド・ピアット(第二皿目)のメカジキの切り身を焼いたものです。メカジキはイタリア語では Pesce spada ペッシェ スパーダといいます。Pesce ペッシェ は魚で、spada スパーダ は剣や刀の意味です。おそらく魚の容姿から来たものでしょう。イタリアではメカジキはメッシーナ海峡(シチリア島とイタリア本土の間にある海峡)周辺で良く捕られますが、漁師のメカジキの捕獲方法が面白く、それも含めてメカジキが大好きになりました。(場所:ローマ大学"サピエンツァ"近くのレストラン)

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↑ お魚料理と言えば日本が有名ですが、先日、ローマのレオナルド・ダ・ヴィンチ国際空港(通称フィウミチーノ空港)内のバールの片隅でお寿司が売られているのを見つけました。イタリアのパニーノなどと混じって何故お寿司が?と思いましたが、興味深そうに見ている人は何人もいました。ちなみにお寿司の上はサンドイッチが並んでいます。

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↑ お値段はかなりするようです。

アルファベット表記が少しおかしいみたいですが、NIGRI MIX(にぎりミックスかな?)、PICCOLO ZEN(禅の小サイズ)、FUJIAMA(フジヤマかな?)セットは一パック13.5ユーロとあります。日本円に換算すると1660円位でしょうか(2016年5月20日現在のレート)。

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↑ こちらはローマのレストラン(中華料理・日本料理・イタリア料理)の回転寿司コーナーです。お店の経営をしている方は中国出身の方でお店は年中無休です。おにぎりなども見えます。

(場所:レストラン・仏陀 Buddha Restaurant、ローマのPiazza Umberto Elia Terracini, 10-14。地下鉄B線EUR Palasport駅から徒歩20秒)

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↑ 面白いお寿司がやって来ました。

かわいいリボンを乗せた女の子のお寿司みたいです。かかっているのが生クリームなのかマヨネーズなのかは分かりません。さてどちらでしょうか?中身は沢庵と鮭でしょうか?

次回の"イタリアのお魚料理" 外で食べるお魚料理は、少しグレードアップした場合のお魚料理(ホテルのレストラン編)をご紹介します!

5月お題"魚料理"

筆者

イタリア特派員

阿部 美寿穂

ローマからイタリアの日常やイタリア旅行に役立つ情報などをお送りしています。

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