サンパウロのビーチUbatuba(ウバトゥバ)へ。ホスピタリティあふれる宿でした
ブラジル人はビーチ好きで、旅行先といえばとにかくビーチ。外国人が行ってみたいと思うアマゾンやパンタナールなどは、「どうしてそんなところに行きたいの?」と不思議がられます。
徐々にブラジル人化している私達家族も3連休があればビーチへ。海のない街レゼンデから車で行けるビーチはどこも所要最低2~3時間の距離。連休は渋滞があるので移動に半日程度かかってしまうこともあります。
11月末の3連休はUbatuba(ウバトゥバ)というサンパウロ州にある海岸に行ってみることに。ウバトゥバいいよってブラジル人が言ってたな、というだけで決めた行き先でしたが、宿泊先を探す段階で分かったことは、ウバトゥバには100以上のビーチがあるということ。
ウバトゥバの中でどのビーチ周辺の宿を予約したらよいものか...。
東京に住み始めた外国人が伊豆に行ってみようと思い立つも、伊豆のどの辺りに宿をとるべきか困るのと同じ。ブラジルに来てからというもの、「日本に住んでいる外国人も大変なんだろうな」と、想像することがしばしばです。
土地勘がないエリアの見当をつける時によく使うのがトリップアドバイザー。観光地やレストラン、宿などの口コミ情報がランキング形式で掲載されているサイトです。
トリップアドバイザーによって、人気の高いテノリオ海岸の目の前に、これまた高評価のポウサーダ(ブラジルのペンション)があることが判明。運良く4人部屋も空いていて、これで無事に予約完了です。
珍しくホスピタリティ度高し!
宿泊したのはヴィラ・テノリオ(villa tenorio)という全5室の小さなポウサーダ。「友人の別荘」といった雰囲気。
これまでブラジルの宿泊施設に、日本の旅館やホテルのような「おもてなし」の心を期待したことはありません。期待どころか忘れてさえいましたが、今回久しぶりに思い出しました。
ビーチに出かけようとすれば、「タオル持った?これどうぞ」という言葉。
たいていのポウサーダはタオルの持ち出しを嫌がり、「持ち出し禁止」なんていう張り紙さえあったりするのですが、ここでは玄関にビーチ用のバスタオルが用意されていました。
海を目の前にすると、波がそこそこ高く、ボディボードが楽しめそう。そういえばポウサーダに置いてあったと思い出し、貸してもらいました。ポウサーダは海の目の前ですから取りに戻るのもすぐ。
海水浴から戻ると、ダイニングに軽食とコーヒーが準備。
「砂が付くのでタオルは借りたい」も、「ボディボードが借りられるならやってみたい」も、「泳いだ後は小腹が減る」も、このポウサーダは分かっています!
分かっているのはこの人。
宿のご主人パウロ(Paulo)さんです。ブラジルではホテルのフロントスタッフでも英語が話せないことは珍しくありませんが、パウロさんはとても流暢な英語を話します。
「ブラジル人じゃないみたい!」と思わず本人にも言ってしまいましたが、後になって「やっぱりブラジル人だ」と思い直しました。おしゃべり好きなところと、場所の説明が下手なところが。でも本当に親切です。
宿泊した4人部屋の洗面台はダブル、日本人にうれしいバスタブも。私達家族にとっては8か月ぶりの湯船。
清潔で快適な滞在で文句なし。気になることは一つだけ。飾られているたくさんの絵画の趣味が多彩すぎてちょっと落ち着かない。たったそれだけです。
■Villa Tenorio
Rua Franklin de Toledo Piza, 683, Ubatuba, Sao Paulo, Brazil
tel. (12) 3835-2305
※2014年11月の3連休に4人部屋に宿泊して1泊1室3万円弱でした。
ウバトゥバの海の遊び
ビーチではビール飲んで、生ガキ(鮮度不明)食べて、泳いで、また飲んでとのんびり。
バナナボートにも乗ってみました。3歳次男と夫はビーチで留守番。私と長男と娘で乗ることに。
船頭のスピードボートに引かれて、バナナ型ゴムボートに乗るだけだと思っていたら、かなり激しくて振り落とされる人続出。その度に「もう一度(振り落として)!」とアンコールの声。
沖で泳ぐ時間もありました。沖では私1人で子供2人は面倒見れないなと泳ぐのをあきらめていたら、すぐ後ろに座っていたおじさんが息子を引き受けてくれました。特に会話があったわけでもなく、すごく自然に。
サンパウロの人もやさしいんだなあ。
魚が見える船底が透明なボート
宿のオーナー・パウロさんのおすすめで、グラスボトムボートにも乗りました。船底がポリカーボネートになっていて、船の中から魚たちを見ることができるというボートです。
パウロさんが予約してくれたのですが、時間になってボート乗り場に行ってみると「今日は透明度が低いけど、それでも乗る? 乗るなら20%安くするよ」とのこと。正直なんですね。
他に予定もないし、せっかくなので乗りました。しかしちょうど乗船時間くらいから天気が悪くなってきて、海は荒れ模様。私は久々の船酔い...。
船長さんはサービス精神旺盛。子供達にボートの操縦をさせてくれたりするものだから、気持ちの悪い私も愛想笑いなど頑張っていました。
さらに船長さん、魚が見られるポイントに着くなり服を脱ぎすてビキニ一丁で海に飛び込みます。息を止めてボートの底に回り込み、「このボートならこんな遊びができるんだ!」と自ら見本を見せてくれたのです。
「おっ、オレやってくる!」と夫もはしゃいで海に入っていきます。私は船酔いでグロッキーだったのですが、船長と夫が代わる代わるボート底に現れるもので、カメラを構えないわけにはいきませんでした。向こうからも見えていますから。
透明度が低い日とはいっても、魚はかなり見えていました。その魚たちも彼らがボート底に潜りこむ度に逃げて行ってしまうのですけど。
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