【レンヌ】肩肘張らずに楽しめる演奏会!レ・コンセール・ド・ミディ(Les concerts de midi)

公開日 : 2020年03月26日
最終更新 :

フランスでも近くヨーロッパの国々と同様に、先週から外出は必要最低限のみ、学校やいろいろなイベントも中止となりました。公園やテラスで友人たちとにぎやかにおしゃべりするのが大好きなフランス人の国民性なだけに、この期間ストレスを抱えている方も多いのではと思います。私もこんなに長い間家から出ないというのは初めてなので、この問題が収まったらどこに行ってみよう、何をしよう、などと考えて過ごしています。今回は、そのなかでも私が楽しみにしているレンヌの演奏会シリーズ、レ・コンセール・ド・ミディをご紹介したいと思います。

◇堅苦しくなく、フレンドリーな雰囲気

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この演奏会シリーズはボランティアの方々で運営されており、室内楽をメインにさまざまなプログラムが組まれています。使われるホールもこじんまりとしており、アットホームな雰囲気です。外から見るとコンサート会場と分からないような建物で、ホールというよりはサロンといった感じです。ひとつのプログラムで4日間の公演があり、だいたい土曜〜火曜に行われます。

◇軽食片手に開演前のおしゃべり

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演奏の前にはロビーにて、飲み物やアペリティフ、サンドイッチ、クロワッサンなど(曜日によって異なります)が振る舞われ、ほかの音楽好きなお客さんやスタッフの方々とお話しながら演奏を待つ時間も楽しみのひとつです。

◇プレコンサートトーク

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土曜・日曜の公演前には、演奏者とプレゼンテーターによるプレコンサートトークも行われます。曲の仕組みや背景、また作曲家についてユーモアあふれるトークで紹介してくれるので、クラシック音楽に詳しい方も、なんだか親しみづらいなと思う方でも楽しく音楽について学ぶことができます。またそのあとに聴く演奏も、より深く楽しむことができます。ホールの中にいる知らない方たちと一緒に笑いあったり、感心したりと、同じ感情を共有できるのも芸術の魅力のひとつですね。

◇一流の演奏者

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ここに招待される演奏者たちもまた、有名な国際コンクールでの受賞者たちなど、すばらしい音楽家ばかりです。演奏後にロビーに出てきてくれて、お客さんたちやスタッフの方々とおしゃべりをしながら皆が帰るのを見送っていました。こうした運営者や演奏者、観客の距離がとても近く、一緒にイベントを作っているという雰囲気がとてもいいなと思います。

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それでは、次回もとっておきの地元情報をお届けしたいと思いますので、楽しみにお待ちください。

〈文:高津佐紀、写真:高津竜之介〉

■今回紹介したイベント

・場所: レ・コンセール・ド・ミディ(Les concerts de midi)

・住所: 7 Quai Châteaubriand, 35000 RENNES(Maison Internationale 内)

・アクセス: メトロ「レピュブリック駅」から徒歩5分

筆者

フランス特派員

高津 竜之介

NPO法人「日本で最も美しい村」連合在フランス研究員。レンヌ第2大学言語学部非常勤講師。現在は同大学人文社会学研究科において「世界の最も美しい村の比較研究」をテーマに博士課程在籍中。

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