【レンヌ】隠れ家的本格パティスリー!16h30 (Seize heures trente)
2018年秋にオープンしたばかりのこの店は、ブルター二ュ州議会のある広場から伸びる細い小道に面しています。目立たない場所にあるため、落ち着いた雰囲気ですが、その本格的なケーキの味はさまざまな雑誌やウェブサイトで紹介されているほど。そんなレンヌイチ押しのパティスリー「16h30」の魅力を紹介したいと思います!
◇店名の意味は...
店の名前は、フランスでおやつの時間を連想させる午後4時30分を意味しています。日本より少し遅めですね!
店の前を通りかかる多くの人は、窓から見えるブランコのようなディスプレイに思わず足を止めて覗き込んでしまいます。外から見える商品はクロワッサンやパン・オ・ショコラ 、クッキー、ブリオッシュなど定番のものばかりですが、ほかの店とは違った洗練された美しいデザインにシェフのこだわりを感じます。
◇地名から名付けられたクリエイティブなケーキ
店内へ入ると気さくな店員さんが迎えてくれ、ケーキ用のショーケースを覗くとここにも珍しい発見が。ケーキの名前にはマダガスカル、ケニアなど国名があてられていて、そこで取れる材料を使っていたりその国にインスピレーションを得たものだったりと独創的です。ケーキ自体もとても綺麗で見たことのない形のものが多く、説明を読みながら眺めるだけでも楽しいお店です!
◇環境への配慮
このお店のケーキは、一般的なフランスのケーキのイメージとは全く違っています。美しいながらもガラスのジャーに入っていたり高さが無いデザインだったりと、持ち運びのしやすさにも気を配っているからです。
パティシエは環境に対しての責任感を持たなければならないというシェフの考えから、包装や廃棄物を極力減らしたり、材料はオーガニックのものや地元で取れるものを使ったりと、環境への配慮を第一にしているのだそうです。イートインスペースでは、紙コップや個包装された砂糖などゴミを増やすようなものは使われず、小さな植物がかわいらしく飾られています。
繊細なケーキを守るために何重にも包装をするお菓子屋さんが多いなか、このお店はおしゃれなデザインを残しながらも環境に優しい方法を使っています。オーガニックやグルテンフリーのケーキも取り揃えており、環境問題に敏感な若者たちからも人気を集めています。
◇自然な甘さの絶品ケーキ
頂いた2種類のケーキはピスタチオとベリーのフィナンシェとシャモニーと名付けられたモンブラン。どちらも素材の風味が活きていて絶品でした! ただ甘いだけの洋菓子が苦手な方にも、ぜひ試してみてほしいお店です。
店内でゆっくりとくつろぎながら食べるのがお勧めです。従来のケーキとは違う新しいコンセプトのパティスリーはいかがでしょうか?
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それでは、次回もとっておきの地元情報をお届けしたいと思いますので、楽しみにお待ちください。
〈文:高津佐紀、写真:高津竜之介〉
■今回紹介したお店
・店名:16h30 (Seize heures trente)
・住所:3 Rue Hoche, 35000 RENNES
・アクセス:メトロ「サン・タンヌ駅」から徒歩10分
筆者
フランス特派員
高津 竜之介
NPO法人「日本で最も美しい村」連合在フランス研究員。レンヌ第2大学言語学部非常勤講師。現在は同大学人文社会学研究科において「世界の最も美しい村の比較研究」をテーマに博士課程在籍中。
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