【ヴァンヌ】港沿いに広がるブルターニュの古都!Vannes
カテゴリー:見所・観光・定番スポット 投稿日:2019年10月 9日
ブルターニュ地方の北部、ブルトン語で「小さな海」を意味するモルビアン県は小島が点在する美しい湾が広がっています。そんなモルビアン県の県庁所在地が置かれているヴァンヌは、カルナック列石をはじめとする巨石群散策の拠点としても人気の街ですが、古くはブルターニュ公国の都でした。今回は城壁に囲まれた閑静な街ヴァンヌの魅力を紹介したいと思います。
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2000年以上の歴史を持つヴァンヌは、モルビアン湾へと注ぎ込むマルル川の河口に位置し、活気ある港町として栄えました。5世紀に司教座が置かれ、周辺地域の宗教的な拠点でもあったヴァンヌの街。中世の終わりに差し掛かると、ジャン4世ブルターニュ公によってエルミーヌ城および城壁の拡張が決定され、ブルターニュ公国の都としての地位を確立しました。
ヴァンヌの商業活動を支えた港は現在、モルビアン湾へと向かうレジャー・ボートが停泊して賑わいを見せています。港に面するリス広場から旧市街への玄関口となるのは、18世紀に再建されたサン・ヴァンサン門。街を守護する聖ヴァンサン・フェリエの像や、城砦都市を表象する3つの塔など細かな彫刻が施されています。ヴァンヌの観光協会や大きな地下駐車場も位置しているので旧市街散策の拠点として訪れてみるのも良いでしょう。
ブルターニュらしい木組みの家が立ち並ぶ旧市街で、ひと際存在感を放っているのが13世紀に再建されたサン・ピエ―ル大聖堂です。1419年にヴァンヌで亡くなった、スペイン出身のドミニコ会修道士聖ヴァンサン・フェリエの墓が収められています。周辺には、可愛らしいお土産屋さんやクレープリー、常設市場などがあるのでそぞろ歩きが楽しいエリアです。
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どこまでも伸びるヴァンヌの城壁は、圧巻の光景です。中世に築かれた城壁の4分の3が現存し、最も古い部分はガロ・ロマン時代の3世紀の壁だそう。川沿いに伸びるかつての共同洗濯場や、コネターブルの塔(Tour du Connétable)など見どころも豊富です。城壁の下は、色とりどりの花々に彩られた公園になっていて、天気のいい日にはサンドイッチ片手にピクニックなどもお勧めです。
ちなみに近郊にはロシュフォール・アン・テールという「フランスの最も美しい村」があります。ヴァンヌ駅前からバスも出ていますので、もし良ければ併せて訪れてみてくださいね!
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それでは、次回もとっておきの地元情報をお届けしたいと思いますので、楽しみにお待ちください。
〈文・写真:高津竜之介〉
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・ヴァンヌ(バンヌ)(Vannes)
・アクセス:レンヌか電車またはTGVで1時間程度
・参考URL:https://www.golfedumorbihan.bzh/