【レンヌ】サン・テリエ地区のフリーマーケット!Le vide-grenier Saint-Hélier

公開日 : 2019年09月25日
最終更新 :

9月になり暑さも和らぐこの季節、フランスの街では地域の住民が出展するフリーマーケットが多く見られます。レンヌでは2019年9月22日(日)にサン・テリエという地区のフリーマーケットが開催されました。散歩しながら眺めただけで十分に楽しめたので紹介させて頂きたいと思います!

◇ブルターニュ国立劇場のある文化地区:サン・テリエ

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サン・テリエ通りを挟むように広がるサン・テリエ地区は、ブルターニュ国立劇場(TNB)や国内のローカル情報を配信する国営放送「フランス3」の基地局が位置する文化的な地域です。ヴィレーヌ川沿いに散歩道が整備され、天気のいい日には子供連れや犬の散歩などをする住民の姿を見かけます。サン・テリエのフリーマーケットは、地区の住民にとって重要イベントの一つ!この日も商品を眺めながら会話を交わす多くの住民で賑わいを見せました。

◇フランス人が大好きヴィッド・グルニエ!

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フランスのフリーマーケットは、ヴィッド・グルニエ(Vide-grenier)と呼ばれます。直訳すれば「屋根裏部屋を空にする」といった意味で、アメリカ英語のガレージ・セールに近いかもしれません。

厳密な定義はありませんが、似た言葉のブロカント(Brocante)は古物商を意味し、プロの骨董屋さんが出展するイメージです。こちらは値段も張る事が多いですが、質の良いアンティークを手に入れることができます。また、「蚤の市」を意味するマルシェ・オ・ピュス(marché aux puces)やブラッドリーなどの名で呼ばれることもあり、同じ名称でも地域によって雰囲気は異なります。例えば、最も有名なパリ・クリニャンクールの蚤の市では店舗を構えてアンティークを販売していますが、別の街の蚤の市では住民が道端に品物を並べるフリー・マーケットのような場合もあります。

ヴィッド・グルニエと言う場合、大概は地域住民が家から持ち寄った品物を販売しています。特に着なくなった服や、子供のおもちゃなどを販売している場合も多く、必要な人に低価格で品物が循環するフランスらしいエコなシステムです。お気に入りの品物を見つけるのは大変ですが、時には安くて価値のある掘り出し物があるかもしれません。お店が閉まる日曜日に開催されることが多いので、タイミングがあえば覗いてみるのもお勧めです!

◇宝物を探す楽しみ

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写真左上、特徴的なフォルムと花の模様が素敵なチーズ・フォンデュ鍋

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写真左下、フランスの村の民家に置いたらマッチしそうなスパイスなどを入れる小棚

◇手作りスタンドで食べるガレット・ソシス

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日本の地域イベントのような趣で、住民が出展する屋台での軽食を取ることも出来ます。ブルターニュ名物のガレット・ソシス(3ユーロ)やクレープ(1ユーロ)、アラビア料理のクスクスやスイーツを販売していました。

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香ばしくソーセージが焼ける香りに誘われて思わず買ってしまいました!ブルターニュの名物料理と共に、お祭り気分の楽しい一時を過ごすことが出来ました。

今回のフリーマーケットでは何も購入しませんでしたが、見ているだけでも十分満喫できました。店側も客側も自由気ままにお喋りをしながら過ごす飾らない暮らし方が、僕の好きなフランスの一場面です。

それでは、次回もとっておきの地元情報をお届けしたいと思いますので、楽しみにお待ちください。

〈文・写真:高津竜之介〉

■今回紹介した場所

・スポット名:サン・テリエ地区(Saint-Hélier)

・住所:Rue Saint-Hélier 35000 RENNES

・アクセス:メトロ「レピュブリック駅」から徒歩10分

筆者

フランス特派員

高津 竜之介

NPO法人「日本で最も美しい村」連合在フランス研究員。レンヌ第2大学言語学部非常勤講師。現在は同大学人文社会学研究科において「世界の最も美しい村の比較研究」をテーマに博士課程在籍中。

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