【レンヌ】ミシュラン星付き!和のエッセンスを加えた本格フレンチ:イマ(Ima)
今回はミシュランガイド2019年版で一つ星を獲得したレンヌのレストラン「イマ(Ima)」というお店を紹介させて頂きます。日本語の「今」から店の名前が取られており、旬の一番美味しい食材を使うという、ジュリアン・ルマニエ(julien lemarié)シェフの料理哲学が込められています。今回訪れたのが8月後半だったので、夏らしい清涼感のある料理が並びました。
◇素材の美味しさが伝わるアミューズ
・三つ葉のソースの茶わん蒸し、鯖の燻製を添えて:アミューズは三つ葉の爽やかな香りがアクセントを添えるなめらかな茶わん蒸し。添えられた鯖の旨味が食欲をそそります。
・濃厚バター:指定の酪農家から毎朝作り立てを届けてもらっているというバターは、生クリームのようなコクと優しい口当たり。香ばしいパンとも相性抜群です。
◇和洋折衷の新しいスタイルの前菜
・マグロのソテー、トマトの透明スープと共に:目の前で注がれる透明なスープは、トマトを自然濾過して抽出したエキスだそう。マグロには味噌を表面に塗って炙られ、日本の西京漬けのような風味。和の技法を用いながら、フレンチとして完成された料理はこの店ならではの味わいです。
◇美しい主菜は繊細な味の組み合わせを楽しめる
・スケトウダラのポワレ、泡のソース:盛り付けから芸術的で、目でも楽しむことの出来る一品。ふっくらと焼き上げられたスケトウダラには、紅白のソースが添えられ軽い口当たり。素材の個性が引き立てられており、添えられた粟が食感にアクセントを加えます。
・豚のロースト、白茄子のソース:サツマイモを食べて大切に育てられたという豚は、ぷりぷりとした触感に甘みのある脂身が特徴的でした。皮目は飴色に焼き上げられ、パリパリとした食感。柔らかく優しい甘みの焼き茄子に、豚肉の旨味を引き立てる豊かな風味の白茄子のソース。食べ応えもありながら、繊細な味の組み合わせにシェフの確かな腕を感じました。
◇出会いが楽しい絶品デザート
・マスカルポーネチーズのムース、バジルのアイスクリームをのせて:軽い触感の滑らかなムースの下には、バラエティに富んだ食材が隠されていました。平たい桃のコンポートは、ジューシーな甘みとフルーティーな香りが楽しめます。その他にも、サクサクとしたダックワーズ生地、エストラゴン風味のソースや抹茶のクリーム。わくわく感と共に楽しめる絶品デザートでした。
お値段はお昼のコースで30ユーロと、ミシュラン星付き店にしてはリーズナブルなところも嬉しいところです 。来店時には日本人の方も働いていたので、フランス語に不安がある方でも安心して利用出来るかもしれません。
公式HPから予約可能で、空席のある日付を提案してくれるので使い勝手も良いです。メニューは出てくるまでシークレットなので、アレルギーや苦手な食べ物がある方は予約の際に伝えておくと良いでしょう。
▼一緒に読みたい
それでは、次回もとっておきの地元情報をお届けしたいと思いますので、楽しみにお待ちください。
〈文・写真:高津竜之介〉
■今回紹介したお店
・店名:レストラン・イマ(Restaurant Ima)
・住所:20 Boulevard de la Tour d'Auvergne, 35000 RENNES
・アクセス:メトロ「レピュブリック駅」から徒歩15分
・参考URL:https://ima.restaurant/
筆者
フランス特派員
高津 竜之介
NPO法人「日本で最も美しい村」連合在フランス研究員。レンヌ第2大学言語学部非常勤講師。現在は同大学人文社会学研究科において「世界の最も美しい村の比較研究」をテーマに博士課程在籍中。
【記載内容について】
「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。
掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。
本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。
※情報修正・更新依頼はこちら
【リンク先の情報について】
「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。
リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。
ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。
弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。