【レンヌ】創作クレープリー!サン・ジョルジュ(Saint-Georges)

公開日 : 2019年07月13日
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ブルターニュ地方の中心都市レンヌの名物は、クレープと並んでそば粉の生地を薄く伸ばして焼いた「ガレット」という料理です。たまご、ハム、チーズを乗せて焼いた「ガレット・コンプレ」が一般的ですが、今回は一工夫凝らした創作ガレットが魅力のサン・ジョルジュ(Saint-Georges)というお店を紹介します。

◇可愛い木組みの店構え

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木組みの民家が立ち並ぶ旧市街の中心にお店を構えており、中に入るだけでもわくわくしてしまいます。店内は一転してエレガントでシックな内装で、落ち着いた雰囲気で食事と会話が楽しめます。レンヌの可愛らしい街並みを堪能したら、ぜひ入ってみたいお店です。

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メニューの名前が「ジョルジュ」

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お店の名前は、オープン当初「サン・ジョルジュ通り」に店を構えていたことに由来しますが、メニューの名前が「ジョルジュ」にちなんだ人名となっています。例えば、フランスの女流作家「ジョルジュ・サンド」や、レンヌ美術館にも飾られている夜の画家「ジョルジュ・ド・ラ・トゥール」、アメリカ初代大統領「ジョージ・ワシントン」やイタリアを代表するファッションデザイナー「ジョルジオ・アルマーニ」など、30種類以上に及びます。お気に入りを見つけてみてくださいね。

◇ボルディエのバターの食べ比べがお勧め

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迷ったらぜひ試して欲しいのが、ブルターニュ老舗の乳製品店「ボルディエ(Bordier)」のバター4種類をアペリティフとして食べ比べることの出来る、ガレット・ブール・プレート(4,5ユーロ)。ボルディエの看板商品である海藻バターは風味豊かな磯の香が口いっぱいに広がり、フランス南西部・バスク地方で産出されるエスペレット・唐辛子を使用したバターは辛さが後を引く美味しさ。燻製塩を使用したバターは、独特な薫りが旨味を引きたてる大人の味。お気に入りはレモンとオリーブオイルのバター。柑橘系の爽やかな風味が、香ばしいガレットと相性抜群!皆さんもお気に入りの味を見つけてみてくださいね。

◇他のクレープリーにはないアイスクリーム付きのガレット

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今回選んだのは、20世紀中頃にフランスの政界で活躍した「ジョルジュ・プリセ」の名前が付けられたガレット(14,8ユーロ)。低温の油でじっくりと煮た鴨のコンフィとマッシュポテトが具材として乗ります。それだけでも珍しいのですが、なんとこのガレットはタイム風味のアイスクリームが付いてきます。ハーブの爽やかさが際立つアイスクリームとコンフィの旨味とのコントラストが新鮮でした。その他にも、ビーツ風味やカマンベール風味のアイス、ミント風味のグリーンピースアイス、山羊のミルクのアイス、生姜風味のアイス、ケチャップ風味のアイス、そば粉のアイス、バルサミコ風味のアイス、キュウリのシャーベット、ニンジンとカレー風味のシャーベット等々、、独創的なメニューが並びます。ここでしか味わえない味をぜひお試しあれ!

◇フランス国民に愛されるお菓子を使ったクレープ

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ガレットだけではなくクレープメニューの品ぞろえも豊富なこのお店。中でも少し変わっているのが、フランス人なら子供の頃に誰でも一度は口にしたことがあるであろうお菓子を使ったもの。例えば、包み紙にくだらないジョークが書かれた「カランバール」というキャラメル菓子のソースを使ったものや、「キンダー」のチョコレートを使用したもの。今回は、クマの形をしたグミなどで有名な「ハリボー」社のマシュマロ「シャマロー」をキャラメリゼしたクレープ(9,2ユーロ)。焦がし砂糖のほろ苦さが、大人のデザートへと変身させます。

今回紹介した旧市街の店舗のほかに常設市場の近くにもう1店舗構えており、どちらもおしゃれで一風変わったクレープリー体験が出来るお店です。レンヌ屈指の人気店のため予約は取りにくいですが、お越しの際はぜひ訪れてみてくださいね!

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それでは、次回もとっておきの地元情報をお届けしたいと思いますので、楽しみにお待ちください。

〈文・写真:高津竜之介〉

■今回紹介したお店

・店名:サン・ジョルジュ(Saint-Georges)

▼旧市街店

・住所:11 rue du Chapitre, 35000 RENNES

・アクセス:メトロ「レピュブリック駅」から徒歩10分

▼常設市場店

・住所:17 rue Jules Simon, 35000 RENNES

・アクセス:メトロ「レピュブリック駅」から徒歩5分

筆者

フランス特派員

高津 竜之介

NPO法人「日本で最も美しい村」連合在フランス研究員。レンヌ第2大学言語学部非常勤講師。現在は同大学人文社会学研究科において「世界の最も美しい村の比較研究」をテーマに博士課程在籍中。

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