【レンヌ】タボール公園はレンヌ市民の憩いの場!

公開日 : 2019年04月23日
最終更新 :

年間を通じて雨の多いレンヌですが、暖かな晴れの日にレンヌ市民が集まる場所がタボール公園です。10ヘクタールにも及ぶ広大な敷地は季節ごとに色とりどりの花や木々に彩られ、散歩やピクニックを楽しむ人々や子供たちが遊ぶ賑やかな声が聞こえる何とも心地の良い場所です。

150年以上の歴史を持つ市民に開かれた公園

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レンヌの城壁の外側に位置するこの公園は、もともとサン・ムレーヌ・ベネディクト会大修道院(Abbaye bénédictine de Saint-Melaine)の所有する庭園でした。19世紀に造園家のドニ・ブレール(Denis Bühler)によって設計され、1868年に公共の場として開放されました。現在でも公園の入口ではサン・ムレーヌ・ノートルダム教会が威厳溢れる姿で佇んでいます。

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レンヌの小高い山の上の公園

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タボール公園の名前の由来は、フランスアルプスにあるタボール山に由来していると言われています。4000メートル級の峰が連なるアルプス山脈のような雄大な景観とは似ても似つかないのですが、公園がレンヌの街の最も高い部分に位置しているからだと考えられています。

スタイルの異なる3つの庭園

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タボール公園は主に三つの空間から構成されています。中央に佇むタボール公園を代表する庭は、巨大な噴水と幾何学的に形作られた花壇が特徴的なフランス式庭園。その手前に整備された四角形の芝生はゲクラン将軍の庭(Carré Du Guesclin)と名付けられ、かつて英国貴族が球戯を楽しんだ庭をモチーフにしています。

また、フランス式庭園の奥には2000種類を超えるバラが咲き誇るローズ・ガーデンと世界5カ国3000を超える品種が楽しめる植物学者の庭があります。

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散策する人々を癒す滝の音

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フランス式庭園からレンヌ駅のある方角へ下っていくと、丸木で出来た可愛らしい橋とその下を流れ落ちる滝があります。夏には滝が涼し気な音を奏で、その上下に位置する池にはカモや白鳥などの鳥たちが集まっています。自然の中で小さな冒険気分を味わうことが出来、子供に戻ったかのようなわくわくした気持ちにさせてくれる楽しい場所です。また、道中に設置されたおしゃれな鳥小屋も一緒に覗いてみてください。

自然に囲まれた野外シアター、ランフェール(L'Enfer)を中心に様々な文化・芸術イベントも開催されていますので、タイミングが合えば素敵な音楽や劇を鑑賞出来ます。レンヌ市民に愛される美しい庭をぜひ歩いてみてくださいね!

それでは、次回もとっておきの地元情報をお届けしたいと思いますので、楽しみにお待ち頂ければ嬉しいです。

〈文・写真:高津竜之介〉

筆者

フランス特派員

高津 竜之介

NPO法人「日本で最も美しい村」連合在フランス研究員。レンヌ第2大学言語学部非常勤講師。現在は同大学人文社会学研究科において「世界の最も美しい村の比較研究」をテーマに博士課程在籍中。

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