日帰りミュンヘン① 新市庁舎から街を眺める

公開日 : 2022年05月03日
最終更新 :

ミュンヘンにどうしても出かける用事があったので、電車を使ってミュンヘンまで出かけてきました。

コロナ終息後、レーゲンスブルクに長期滞在してミュンヘンも楽しみたいという方のために、私の一日をご報告します。

まず、一般的に最も便利だと思われるチケットはバイエルンチケット(Bayern Ticket)。平日の9時から利用が可能で、ひとりあたり€26です。複数の人が同時に利用(同路線に乗車する場合、ふたり目以降の料金は€3追加で、夜0時まで、多くの交通機関で使えます。問題は時間。朝はなるべく早くに出かけたいものです。ところが、このバイエルンチケットでカバーできるのは、現在9時53分発が最も早い列車です。すると、時間のロスが大きすぎる。

しかもこれなら、ミュンヘン到着は11時18分です。(レーゲンスブルク始発でミュンヘンが終着駅なので、安心です。)

なので、ここではひとつトリックを用います。

レーゲンスブルクを8時46分出発、10時18分にミュンヘンに到着する列車があるのでそちらに乗車をしたいと思います。

ところが、朝9時以降の14分間分のチケットには足りませんので、9時に通過するエッグミュールという町までは、別途チケットを用意します。こちらが€7.60。

そして、時間にゆとりをもって駅(レーゲンスブルク主要駅)へ向かいます。

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始発なので、最初の区間はかなり空席だらけ。コロナでマスクをしての乗車ですが、人が少ない方が安心ですよね。今回電車の旅のなかで、空気の質をチェックする仕事の方も通られました。FFP2マスクをすることが規定ですが、使っていないお客さんがいたので、車掌さんに注意をされていました。マスクを不携帯だったようで、いったん下車してマスクを購入して乗り直しなさい、と言われていました。

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車窓を楽しみながらのお出かけです。

私は乗り物酔いをするので、長時間携帯の液晶画面をみることができませんから、紙媒体の読み物を使ったり、ここしばらく忙しかったので少し仮眠をとったり。

でも車内アナウンスはけっこう大きい声なので、うつらうつらしていても逃すこともなくちゃんと聞き取れていましたよ。ミュンヘン主要駅までは1時間半前後で到着します。

のどかなアブラナの風景も見られます。5月は緑が生い茂りいい季節です。

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ミュンヘン到着後は地下鉄にて、観光スポットのたくさんあるカールスプラッツ / Karlsplatz (Stachus) または、マリエン広場 / Marienplatz へ。

ここの2駅の間は歩行者天国で観光に必見のスポットですが、今回は割愛させていただき、即マリエン広場へ。

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私自身何度かミュンヘンは行っていますが、まったくさっぱりわかりません。今回は、塔にのぼって上から下を眺めてみたいという小さな望みがありました。

ミュンヘンの町を一望できるスポットとしては、ふたつの選択肢があります。

まずは、聖ペータース教会の塔。

マリエン広場で下車するとすぐ。

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この教会は、ミュンヘンの教区教会の中で最も古いもの。12世紀のロマネスク様式で造られていますが、1278年からゴシック建築に改築が始まります。ちょうど、レーゲンスブルクの大聖堂と同じ時代の話ですね。(レーゲンスブルクの大聖堂は1273年から建設開始です)その後も大火事で大部分を損失するなど、歴史を見るといろいろな変遷をたどっているようです。

私自身、内部や外部を一切確認せずに次に移動してしまったので、教会そのものについてはぜひ次回リポートをしたいと思います。

塔にのぼりたい方は、マリエン広場から反対側まで回ると、塔にのぼるためのチケット売り場があります。

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塔にのぼられるのは、12時から16時半(毎日)。料金は大人ひとり€5、割引€3、6〜18歳までは€2です。

ここは小さな階段があるのみで、エレベーターはありません。私は時間が合わなかったので断念しましたが、今年2022年3月下旬に長男が学校の仲間と出かけたとき、塔の上から撮影した写真を紹介します。

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青空、いいですね。

そして、マリエン広場と市庁舎がちゃんと写真におさめられています。

306段の階段をのぼって56mの高さにたどり着くようです。

私もぜひ登りたいと思っていたのですが、ここはまた次の機会に、ということで、それではもうひとつの可能性である塔を紹介します。

それは、新市庁舎の塔。新市庁舎といえば、グロッケンシュピール(鐘の演奏)で有名です。からくり人形が踊るのを見に、11時、12時、17時にマリエン広場はたくさんの観光客でにぎわいます。

そこの塔には、実はエレベーターでひとっ飛び。まず、すぐそば(新市庁舎の建物)にあるツーリストインフォメーションで、チケットを購入。時間もその場で指定されるのですが、どうやら人数調整のためのもので、その前後15分くらいに塔に行くというふうに考えていただければいいと思います。

料金は大人€6。10時から20時まで。85mの高さから見下ろす360度のパノラマ。なかなか壮観です。

私がチケットを購入したのは、10時42分。そして、塔にのぼる予約は11時(チケット購入は、VISAおよびMASTERカードが使えます)。

塔にのぼるのが可能なのは10時から20時ですが、グロッケンシュピールをみたい方は、その時間と重ならないように注意しましょう。

塔にのぼるには、まず、エレベーターで4階まで上がります。11時の予約の場合は、早ければその15分ほど前にそちらに行くこともできます。

すると、担当の人がそこに座っているので、チケットを確認してもらい、先に進みます。この先は小さなエレベーターに乗って9階まで一気に上にのぼります。途中下車は不可能です。

そして、外に出るのですが、塔の上から眺めるのを含め、混雑さえしていなければ、15分もあれば十分でしょう。

2022年5月2日現在、まだまだコロナの影響で観光客も少なく、しかも11時前後は非常に落ち着いた時間のようで、塔からの風景をゆっくり楽しむことができました。

たとえばこちら、左の高い塔は先ほどのピータース教会の塔です。

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そして、こちらはオモチャ博物館がある方向ですね。

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続いて、フラウエン教会の双子の塔が見える方向。

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まだ、雲がたくさんだったのが残念なのですが、ちょうど11時のグロッケンシュピールのときは、下から鐘を見上げる人を上から撮影することもできました。

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せっかくなので、塔の一部も見上げてみましょう。

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実は、塔にのぼるために、いつ行けばいいかよくわからず、たまたまいた警備のおじさん(?)に教えてもらったのですが、とっても親切でした。

そして、追加情報として、本日5月2日より、新市庁舎の内部も見学できるよとの情報をいただき、勝手にうろついてもいいと言われたので、恐る恐る抜き足差し足静かに散歩させていただきました。

最初はちょっといい雰囲気の事務所ですが、

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いろいろなタイプの扉を楽しみなが、着の身着のまま歩き進むと、

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ちょっといい感じの階段があったりして。

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さらに進むとこんなものが。そう、ボタンを押すと水が出るというようなシステムのようですが、押す場所も定かではなく、押しても水はまったく出ない。単なる飾りの状態のようです。しかも写真がピンボケで失礼しました。

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全体像はこんな感じです。

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さらに進むともっとすてきな感じ。

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あら、フレスコ画もありますね。

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ここは、六角形の空間です。美しい。

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こちらの床もすてきですよね。

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柱の装飾もかわいい。

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あら、気のみ気のまま進んでいって、気づいてみたら、先ほど塔にのぼるために最初に乗ったエレベーターの向かい側にたどり着きました。

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また、外、マリエン広場に出てみると、11時14分。広場には音楽が。

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私の一日は始まったばかり。歩いてあちこち行ってまいります。次はどこに行こうかな。

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