行きたかったあの有名店が閉店?

公開日 : 2022年03月13日
最終更新 :

コロナの影響で、私も旧市街内に出かけることがめっきり減りました。

仕事に絡めて、また買い物ついでに数ヶ月に一度くらい、ちょっと巡回したりする程度でしょうか。

我が家から自転車で15分もかからないのですが。

旧市街内のお店は、すぐに閉店しては新しいお店が入る場合もあれば、老舗では何世代にもわたって営業しているものもあります。

例えば、有名な刃物のお店であるBirzer(これは、日本のメディアでも紹介されたことがあるお店ですが、私もいつか紹介したいと思いつつ、実現していなかった)は、とっても小さな店舗に所狭しとありとあらゆる刃物が並んでいて、日本刀や日本製の包丁などもあります。奥の作業場では頑固オヤジの店主がプロの料理人などの包丁を研いでいたり。我が家も何度もここで買い物をしていて、料理好きな主人とここの店主が白熱した議論をかまし、喧嘩になるんじゃないかとドキドキしたこともありました。いや、ここは、ドイツ。ドイツ人は議論好きですから、こういうこともあっておかしくないのですが、あくまで大人の議論であり、なんてことはありません(汗)。

このお店も1、2ヶ月前でしょうか、新聞には、すぐ閉店はしないが、そのうち時期が来たら店を畳む、と出ていました。後継者がいないことは、すでに私も知っていました。実の子もいない上、昔ながらの職人技を保った人を探して経営を譲る、ということも、今の時代ではまず考えられない、との理由です。

そういえば、川下通り(といつも私が言う、Unterbachgasse)の甘いマスタードの専門店、ヘンデルマイヤーのお店も閉店していました。後で調べてみたところ、9年間ここにお店を構えていたそうですが、バイエルン州でも南半分で主に食されると言う甘いマスタード。レーゲンスブルクのお土産といえばヘンデルマイヤーとでも言うべき商品です。今ではパン屋さんになっています。

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金曜日の午前中10時に美容院の予約があったのですが、早く到着したのでフラフラ自転車を乗り回していました。

ここしばらく安定した天気で、青空が広がり街中はとっても美しい。

ああ、ずっと気になっているダンプフヌーデルのウリは、もしかしたら今日営業するかもしれないな、と思いながら前を通りました。時間がちょっと早かったので、まあ開いているはずがない、と思っていたのですが、なんと、扉が開いている!

やったー。時間があるから挨拶しに行こう!って自転車を一時停止したところまではいいのですが。

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なんと、内部をガラス越しに見ると様子が違うんです。工事現場になっているではありませんか。ちょっと改装とかではなく、もぬけの殻。コンクリートの一部を壊す感じです。1260年に建てられた建物ですから、もちろん重要文化財の建物であり、「壊す」という表現は間違いなのですが、お店としての内装を大幅に巻き戻して元の姿に戻す作業というのでしょうか。

つまり、このお店はもうこの世に存在しない、ということなのではないでしょうか。

ちなみに、地球の歩き方のガイドブックでは、いつも紹介されているのではと思うのですが、世界中の観光客、地元の人に愛され、小さな店内は運が良くないと席が空いていないんですよね。2020年2月のブログでも紹介していますが、45年弱休むことなく営業を続けたお店。ネットで閉店したかどうか情報を探すのですが、諦めかけていたその時、一つの小さな情報を見つけました。毛糸屋さんっぽいホームページに、同じ住所が書いてあるのです。ホームページはほとんど内容がないので、もしかしたら、ここに新しく開店するのかしら?と思い、連絡先に問い合わせてみたところ、ウリさんは、健康上の理由で店を閉めたとのこと。改築工事が終了すれば、カフェなりなんなりお店が入るでしょう、との回答をいただきました。ということは、毛糸屋さんになるわけではないようです。

また、情報を入手次第、ご報告いたします。(2022年3月15日、一部更新)

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