【コロナ関連情報】バイエルン州の現状について

公開日 : 2021年11月13日
最終更新 :

いったんはうまくいっているように見えたドイツのコロナ対策。ドイツは日本でも報道されるほど、かなり深刻な状況になっています。

そう、かつての日本のように、集中治療室のベッドの空きがなくなってきています。そして死亡者も。治療も今までのように迅速に行われることもなく、なんて原稿を書いている間に新しいニュースが入ってきました。

2021年11月12日、バイエルン州では、集中治療室の空き病床がなくなった病院が現れました。

そして、コロナ患者でひっ迫したがために、ほかの治療の必要な患者の入院を断らないといけないケースも出始めました。

ドイツでは、第四波と言われていますが、心筋梗塞や脳卒中など、緊急を要する患者の対応でさえも、コロナの影響でままならなくなってきた、そんな状況です。

バイエルン州は、ドイツ16州の中でも最もワクチン接種率が低いとされています。

11月12日に発表になった数値をみると、ドイツ全体でのワクチン接種率が70.0%であるのに対して、バイエルン州は、67.2%です。

州ごとに過去7日間の人口10万人あたりの新規感染者数平均値を比較すると、最も深刻なザクセン州が569.0、チューリンゲンが491.3、バイエルンが454.9とワースト3に入っています。

過去7日間の人口10万人あたりの新規感染者平均値を、ワクチン接種者と、ワクチン未接種者を比較してみると、前者が97.6人であるのに対し、後者が953.2人。(11月3日現在)週1で発表になっているはずですが、新しいデータを探しきれませんでした。でも、ここしばらくは、ワクチン未接種で感染する人の割合が10倍程度で推移しているようです。

現状を分析すると、ワクチン接種者がコロナに感染する確率ははるかに低く、高齢者でずいぶん昔に2回の接種を終えた人が感染する確率も上昇してきているようです。

しかも現状では2週間経てば感染者数が倍増するという状況。土曜日から、抗原検査の無料化が再び始まったようです。

バイエルン州の政治家、フーベルト・アイヴァンガー氏は、コロナのワクチンに対して反対派として知られていましたが、彼も夏頃からワクチンを考慮し始め、やっと接種を終えたようです。

バイエルン州のワクチン接種率が伸び悩んでいたこともあり、アイヴァンガー氏がワクチンを接種したことは、意義のあること。

実は私の周辺にいる、相互に関係のないふたりの人から、警察によるコロナ対策関連の抜き打ちが入ったという話を聞いていました。その後ニュースでわかったのですが、木から金曜日にかけて、1100人の警察官を動員して、レストランやお店、診療所など1043件をコントロールしたのだそうです。結果108件の規則違反が発覚し、そのうちの半数は、経営側、お店側の違反でした。

それもそのはず、バイエルン州では、先週1週間で、ワクチン接種証明の偽造が800件も摘発されています。9月上旬の調査では110件であったのが、急に増えていることに憤りを感じます。

私の周りにもいるんですよ。政府の対応に真っ向から批判をしたり、私がピアノのレッスン中にマスクを使うことを馬鹿にしている人(生徒の親)が、実はワクチン反対派だったと。主人の会社の同僚でも、ワクチン反対派が何人かいて、今日もホームオフィスをしながら、どうやらそういう話になったようで。

現在、状況が悪化したバイエルン州では、2Gの規制が適用されていますから、予防接種を受けていない人は、事実上ロックダウンです。3回目のワクチン(ブースター)接種を求める声も非常に大きくなっているようです。

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