コロナ禍のビアツェルト

公開日 : 2021年08月02日
最終更新 :

ビアツェルトとは、なんでしょう?

「ビア=ビール」「ツェルト=テント」です。これは、市民祭など、または会社の大きなイベントでたくさんの一般人を招いてお祭りを開催するときなど、大きなテントを張り、その下に食事をする目的で机や椅子が並ぶのですが、まさにそれを言います。雰囲気はビアガーデンがテントで覆われている、というところでしょうか。

コロナの影響で、今年2021年も各地区の市民祭はほぼ壊滅状態。移動遊園地やら、飲食業でビアツェルトを専門としているところは、稼ぐ術もありません。ということで、メリーゴーランドやイベントで出店するようなお店が、市内の広場に出ていたりもするのですが、今回このブログで紹介したいのは、ビアツェルトです。

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「ハーンの夏の庭」、というタイトルでこのビアツェルトはドゥルト広場のすぐそばで営業しています。普段は、マイ・ドゥルト(5月のドゥルト)や秋のドゥルトというレーゲンスブルクの市民祭でビショッフホーフという地元醸造所のビールを提供しているビアツェルト「ハーンツェルト」が、柔軟に人が密にならないように、でも市民祭の雰囲気を出しながら提供しています。

まずは、ビールを注文! 下の写真は、白ビールとヘレス(アルコールなし)です。

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実は、白ビールの本来のグラスは、底が小さく、高さが高いのが特徴で、壊れやすく、ビアツェルトには正直不向きです。

ところがこの写真をご覧になればわかるように、しっかりとした、でも白ビールのグラスの特徴を取り入れたものになっていて、なかなか賢いなぁ、と関心。

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料理が運ばれてきました。

ウエイトレスさんは、バイエルンの民族衣装です。フレンドリーな方で、いい印象を受けました。

運ぶの重たいでしょうね、これ。

ナイフ、フォークと紙ナプキンは、一人前ずつ個別包装されています。

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おいしそうですね。はい、おいしかったです。量はかなり多くて、トンカツ(シュニッツェル)なんか、私は半分しか食べられませんでした。でも、そこは若い息子たちが助けてくれるので、わが家の食事は完食!

加えて、デザートも。

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カイザーシュマーレンという、パンケーキを崩したイメージのメニューです。

外食で、カイザーシュマーレンを注文すると、いつもおいしいもの、見た目もすてきなものに出合う、ということを息子も気づいたのでしょうか。おいしそうだけれど、いったいお腹のどこにこれが収まるのでしょうか?

そうそう、レストラン一般に、値段がかなり上がっている印象があります。

私もここレーゲンスブルクに住み始めてもう20年になろうとしていますが、例えば6~7年くらい前、シュバイネブラーテンは、€8~9が当たり前で、ときどき高いところで€11くらいという印象でしたが、いまでは安くても€13はすると思います。もちろんコロナ前でも6~7年前と比べるとちょっと高くなったかな、とは思っていましたが、いまは迂闊に外食できないな、と思わせるような感じです(とはいえ、それでも外食は人生の喜びのひとつですけれど)。

レストラン側も、客同士の距離をおくために、人数制限があったり、思うように客を入れることができない、またはコロナで閉店またはテイクアウトのみであった時期が長いので、その分を取り返すということもあるのでしょう。旅行者の方、外食費はゆとりを持って計算されてください。

同席したふたりの女性陣は、シュナップスを頼んでいました。

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こんな小瓶で出されるなんて、私は知らなかった。

そして、バイエルン音楽の生演奏もありました。

ビアツェルト自体はそんなににぎわっているという感じではありませんでしたが(夏休み最初の土曜日の夜です)、チューバとアコーディオンのふたりの若いお兄さんたちが、こちらもレーダーホーゼ(バイエルンの民族衣装、皮のズボン)着用で、たくさん演奏していました。もちろんビールを飲みながら(笑)。

私たちは親戚たちと8人で出かけました。大型犬も一緒でしたが、近くに座った若者たちが、犬を誘き寄せ、たくさん撫でまくってくれたりして、犬もご機嫌。犬を通じてまた会話が成立したり。そんなゆったりした楽しい雰囲気のひとときでした。

ここのビアツェルト、今回の出費は8人で€160ほど(加えて約10%のチップ)。ひとり当たり€20ちょっとという計算になります(ただし、飲み物も2杯目を頼んだ人もいます)。料理はとてもおいしく、値段もいまの時代としてはこんなものでしょう。

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そして、私たちが退席する頃には電気も灯され、なかなか雰囲気が出ていました。

一部机がテントで覆われていて、寒い日には、暖房がつくように至れり尽くせりでした。

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