ドイツから日本への帰国について
ドイツ・レーゲンスブルクに2年間滞在されていたNさんが、2021年3月6日、フランクフルト空港発で日本へ帰国されました。コロナ禍の非常に貴重な体験ですので、今後やむなくドイツから日本へ行かれる方のために、紹介させていただきます。
なお、以下の文章および写真は(一部加筆修正させていただきましたが)、すべてNさんのご好意で提供いただきました。
近々日本へ帰国予定の方は、厚生労働省のウェブサイト内にある、「水際対策に係る新たな措置について」をどうぞ合わせて確認してください。
出国前準備
■ PCR検査(出国前々日)
出国48時間前にドイツ・レーゲンスブルク(Medicare Bayern Regensburg)の大聖堂広場(Dom platz)そば
事前に予約。
検査内容は生理食塩水を口の中に入れ1分間喉と口の中をぶくぶくさせ容器に吐き出すもので、5分で終了。パスポートのコピーを取られる。
当日16時にメールにて結果が届く(検査は8時半)。
日本政府の指定した書式に結果を書いてもらう場合、申し込みの際にメールで書式をあらかじめ送っておく必要がある。書式は、厚生労働省のウェブサイトから(日本語および英語表記のもの、または英語表記のものが)ダウンロードできる。今回は送っておいたにもかかわらず、指定の形式で回答が来なかったため電話で問い合わせ、すぐ作ってもらった。検査の時、受付でそのことを伝えておくべきであった。
検査は、日本政府の指定する方法で、今回は念のため迅速検査でなく、高額であるがPCR検査(ひとり€80程度)にした。
出発前日はターミナルに直結しているホテル(Hilton)が便利。
出国及び入国当日
離陸3時間前よりチェックイン可能。
チェックインの際の検査証明の確認はなかった。
今後は検査証明がないと搭乗できない可能性あり。
搭乗の際、質問票(厚生労働省・新型コロナウイルス感染症対策 質問表回答受付)への入力を依頼される。事前にインストールしておくといい。
■ 飛行機内
飛行機はがらがらで、おおよそ5分の1程度の座席が使用されていた(席は分散されていた)。
飛行機内は常にマスク着用。
機内にて政府の指定した健康カード、(渡航情報)宣誓書の記入。
■ 空港到着時 (7日8時半頃到着)
パスポート、検査証明と健康カード、宣誓書、質問票webのQRコードを検疫官が確認。
リスク地域からの帰国の場合左腕に緑のタグ
抗原テストの検査登録
検査(唾液を容器にあつめる)、検査後2時間ほど待機(ここは飲物は購入可能)
結果判明後結果の告知、ホテルへの移動バスの予約(5名ひと組に分けられる。以降、移動の間は常に5名にひとり検疫官がつきそう)
■ 入国審査
預け入れ荷物の受け取り(すでに荷物はカートにのせられ、乗客毎に分けられていた)
税関への申告(税関にてスタンプが押された別送品申告所の書業者への届け出は3日間の隔離後、羽田に戻ってきて行う)
■ ホテルへのバス移動
ホテルへのバスでの移動、ホテルの場所はバスの中で知らされた(移動時間約1時間、両国のアパホテル)。
入所(登録、宣誓書、健康カード、検査証明の確認、必要なアプリの説明
なお、必要なアプリは、新型コロナウイルス接触確認アプリ(略称:COCOA)、OSSMAアプリ(位置情報アプリ)、Skype、新型コロナウイルス健康観察チャットサービス(アパホテル両国駅タワー)
13時頃昼食の弁当を持ち、部屋へ移動
部屋(ふたり部屋)。原則部屋からは出られない(コインランドリー、ネットショッピングの荷物を受け取るときは部屋から出ることが可能)
食事は水、弁当が支給される。袋に入れてドアノブにかけられる。
ゴミは袋に入れて外に出す。
ひとりにつきひとつの体温計、アルコール綿が渡される。
毎日検温しチャットにて報告。
ライン、メールまたは電話での症状確認。
Skypeでのビデオ電話。
接触確認アプリ(COCOA)と位置情報アプリ(OSSMA)のインストール。
飲酒、喫煙は禁止。
家族からの差し入れなどは、到着翌日の午前中に届けられる(冷凍冷蔵の食事類は、保管施設の問題で不可)。
ホテル退所日とその前後
前日に希望のバス時間を示した紙をドアの前に貼る。
当日部屋で唾液を採取し朝7時半に検体を提出。
(検査当日16時、または翌日朝10時)バスにて羽田空港第3ターミナルに戻る。
羽田空港で別送品の手続き。
PCR検査が陰性であれば、(3月10日)ハイヤーで帰宅予定、以降11日間は外出禁止。
あまりにもたくさんのAPPが必要、使い分けは説明もなく、不明。
実際は携帯に自動音声の状態確認電話がかかってきた。後はチャットでの入力。
検疫、水際対策、ホテルでの管理はかなり厳密、これ以上できるのかというほど、邦人に対しての入国規制(新規航空券予約の中止[3月8日]より)が始まっており、変異株への警戒をうかがわせる。
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