太陽を求めて!(霧がかかっていない場所を求めて)出かけたのは......
レーゲンスブルクは、ドナウ川が流れる標高337mの土地。周囲が少し高く、盆地になっているので、霧が多い地区です。
今日の日曜日は、天気がいいつもりでいたのに、朝かかっていた霧がいつまでたっても晴れません。
せっかく久しぶりに家族でちょっと散歩をしようと思っていたのに。
そこで、インターネットの情報を頼りに、いったいどこが晴れるかを確認し、北の方向へ車で出かけました。
わが家からは20分もかかるかどうか、のところです(レーゲンスブルクからだと25分ほど)。
町の名前はKürn。それを聞いたとき、ゴシックの大聖堂で有名な、ドュッセルドルフの近くにあるケルン(Köln)とはちょっと発音が違うな(そもそもそんな遠いところに行くはずもないし)、と思っていましたが、家族にそれを言うと、え?全然発音違うよ、って。
我が子は独日のハーフですが、やはり中身はドイツ人です。なので、私の肩を持ってくれる子はいません。ドイツ人カタカナ書きをするなら「クアン」と、(私以外の)家族の意見が一致しました。
「太陽を求めて!」というフレーズが気に入って、即出発。
わが家は本当に長い間、外に出て歩き回る、そんな家族の小さな娯楽をしていませんでした。秋のキノコ狩り以来だなぁ。
コロナでお出かけができないので、美しい風景をみたい!と思う方、ぜひ一緒に散歩したつもりになって、ご覧ください。
そもそもここに到着するまでの道中、道の脇にある駐車スペースに車が数台停まっていました。ここに駐車したらすてきな散歩コースがあるのかな、と思ってあたりを見回すと、だだっ広い野原のみ。でも、畦道みたいなところを歩く家族があそこにもここにも。
ああ、ドイツ人は、太陽があると本当に散歩好きだよなと思いながら、予定通りクアンまで来ました。この村の入口に当たる黄色い看板のすぐそばにも駐車スペースがあり、そこに車を停めました。わが家の車が6台目くらいだったのでしょうか。
さて、歩き始めて真っ先に目に入ったのは、犬の散歩の際に、フンを投げ捨てないように、ゴミ箱とビニール袋が設置されている場所がありました。
ここに書かれているのは、「みか・犬のトイレ」(Mika Hunde-WC)リンク先はみか有限会社の公式ウェブサイトです。ドイツ語、英語があります。
はい、私の名前は美佳です。家族に大ウケ。
気を取り直して、先に進みます。いや、私は意外とうれしかったのですが。
するとすぐに大きな岩が何個も何個も並ぶ場所に出ました。
子供はすぐに登りたがるものです。
登るのは簡単でも降りるのは難しいようで、一番下の子は、お兄ちゃんが降り方を指導していました。
こういう遊び、必要だよなぁ、とあらためて思いました。
さあ、もっと歩きます。
ブルグ(城壁)があったというのはわかっていたのですが、その跡かなぁ。
あら、何かあるぞ!と近づいてみます。
そこのすぐ隣には、お城がありました。
ただ、これは私有地で、残念ながら見学ができません。
城塞は1826年の火事で崩壊し、その後、新古典主義の「お城」が建てられたのだそうです。なるほど。
話は変わり、ドイツには「私たちの村は将来がある」(Unser Dorf hat Zukunft)というコンテストがあり、人口3000人までの村が参加できるのだそうです。このクアンを歩いている際に、ふたつもその受賞したという碑が立っていました。一つ目は、1974年の石碑、二つ目は1983年の木製の碑です。ちなみにここクアンは人口400人強。
確かに美しい町だな、と思います。太陽が当たっているちょっと春を感じさせる日だからなのでしょうが、私は久々の家族での日曜日の散歩をとっても楽しむことができました。
旅行でレーゲンスブルクにいらっしゃる予定の皆さん、普通、こんな小さな村には立ち寄る機会はないと思います。
でも、小さな村でも美しい場所があるんだなぁっ、て一緒に写真を楽しんでいただけたのなら幸いです。
そして、早くコロナが落ち着き、旅行に出かけられる日が少しでも早く来ることを祈るばかりです。
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