バイエルン州で一番怖い虫、"ツェッケ"について
ツェッケという名前を聞いたことがありますか?
1mm程度のマダニの一種ですが、蚊のように人体(犬や猫もですが)から吸血し、血を吸っただけ大きくなります。そして食いついたまま離れません。
この虫に刺されるとライム病やダニ媒介性脳炎、バベシア症などの病気に感染する可能性があります。
ツェッケは森のなか、野原など自然が多いところにたくさんいます。ときどき庭でも見かけます。
ですから、お散歩に出かけたときなどは、被害にあっていないか、きちんとチェックしておきましょう。顎の下や腕の内側、背中、ズボンに隠れていても脚など、どこを狙われるかわかりません。痒かったりして気づくこともありますが、気づかずにどんどん大きくなることもあります。
飼い猫や飼い犬も、ときどきスキンシップをすることにより、ツェッケを探すことが大切です。
わが家では最近小さいものが2匹、大きいものが1匹見つかりました(ペットには予防のための薬もありますし、噛まれても人間ほど危険な状態にはならないようですから、心配しないで対処してください)。
これらの写真は、ミクロレンズで撮影したもの。大きさが大きいから体が丸く膨れ上がっていますが、小さいもの(噛み付いたばかり)は、黒ゴマのようなものに足がついている感じです。
およそ1cmにまで成長したこのツェッケ、実は猫から取り損ねたのですが、数日後室内で床を這っているのを見つけました。
大きくなったものは、こうやって落ちることがあるのだそうです。ただ、生命力が強いので、非常に危険。燃やすか水洗トイレに流すか、という対応がいいようです。小さなものはセロハンテープで閉じ込めて窒息させることもできますが、10日くらいはそれでも生き延びる、といわれています。
さて、ツェッケが見つかった場合、普通はピンセットで根元を掴み、回転させながら引っ張って取ります。このとき、食いついた頭がちぎれないようにすることが大切です。そのあと、Systralという薬を塗っておけば安心です。なお、気づくのが遅れ、食いつかれた周辺が赤くなっていたら要注意。一応病院を受診しておきましょう。血液検査をされる可能性がありますので、予約時間前の飲食の可否を確認しておくといいでしょう(ドイツでは基本的に電話などで事前予約が必要です)。
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