わが家の子供のプロジェクト、「鶏が欲しい!」〜その3〜
鶏が来た翌日、日の出が6時13分だというので、6時に子供たちは起き出しました。
気温は、10度。
鶏小屋の出口を開けても誰も出て来ません。
餌を置いて、様子を見ていると、一羽、一羽、順番に間隔を置いて用心深そうに出て来ました。
真っ先に出て来たのは、黒とグレーのマダラちゃん。
そして、続いてカラスのように真っ黒な子。
そのあと、黒い模様がちょっと入った白ちゃんと、茶色い頭に黒い体の子がほぼ同時に。
ちなみに、全員が外へ出た頃の空は、こんな感じです。
↑見てください。鶏のところ、葉っぱがこんなにつぶれている。踏まれているのは、春真っ先に咲くスノードロップの葉っぱです。来春は一体どうなることやら。
鶏小屋内では、一列にとまり木にとまっていたのですが、その下は、たくさんの落し物が。
昨夜初めて知ったのですが、鶏のおしっこは液体でなく白い塊なんですってね。鳥は「飛ぶから」体重を軽く保つために、液体ではないんだそうです。
私は、鶏を観察しながら、鶏のフンを片付けておりました。
そうそう、肝心な卵ですが、あまりのストレスのせいでしょうね、予想通りひとつもなし。
子供たちは、どうやらとっても満足のようで、長い時間鶏とともに過ごしていました。
分担したお仕事のうち、たいへんなのは、フンの始末です。ものすごい数です。こんなにたくさんとは知りませんでした。
鶏たちは、庭にある植物、木のうち、どうやら背の低いこんもりとしたローベアキルシェ(Lorbeerkirsche)が気に入ったようです。
こんもりと生い茂った常緑の木は、地面近くまで葉っぱがあり、心地いい日陰を作るため、普段から、猫やハリネズミが寄ってくる場所ですが、実は私たちがここに引っ越して来たよりずっと前から植わっていたらしく、かなり太い幹がうねるように成長しており、丁度いい止まり木となっています。同時に2、3羽がとまれるのですが、地面に直接うずくまるようにして食事以外の長い時間を過ごしていました。
実は柵には扉がなく、入口を塞ぐために大きなゴミ箱をおいています。実際逃げようと思えば逃げることができるし、そのゴミ箱がきっちり道を塞いでいなくても、鶏は逃げようとはしません。
でも、こうやって鶏の生活を何時間にも渡って観察していると、鳥かごというか檻で育てられた鶏はかわいそうだと思ってしまいます。わが家には猫もいるし、喧嘩の声がこぼれてきたり、トランペットの音がうるさかったりするものの、意外と楽しい生活を送ってくれるのではないかしら?と期待しています。
そもそも、最初はあんなに臆病だったのに、午後にはもう堂々としたもので、50cmほどの距離感でゆったりとした動きであれば、近づいても大丈夫になっていましたが、例えば白い鶏などは、撫でることができるほどにまでなりました。
夕方7時頃になって、妙に伸び伸びし始め、冒険心を発揮。若いリンゴの木が2本あるのですが、止まり木にしては細すぎる場所も含め、飛び乗ってみたり、柵を固定するために横に渡してある木に乗って、鶏小屋の屋根に乗ってみたり。すごくおてんば。特に白い鶏は、これでもか、これでもか、と同じように屋根に登ったりして愛嬌をふりまいていました。
そして、昨日と同様に、夜20時頃に小屋に入れたいと思っていました。
昨日は、一羽一羽追い詰めて小屋に向かわせるのに手こずり、そのうち2羽は脱出してしまったり。
それとは打って変わって、19時頃から何羽かが数回小屋に入ったり出たり。そして、なんとなく、おおよそ20時には進んで小屋に入っていきました。
本当にかわいい子ばかりです。
あとで気づきましたが、ちょっと臭いです(苦笑)。
でも、近所の方たちの反応は、少なくとも今のところとってもいい感じ。
この鶏プロジェクトをシリーズとして読みたい方、こちらからどうぞ。
その1 、2020年4月17日
その2、 2020年4月18日
その3、2020年4月19日
その4、2020年5月6日
その5、2020年7月31日
その6、2020年12月31日
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