アウグスブルク情報② フッガーライ、世界最古の社会住宅
フッガーライとは、1521年に豪商ヤコブ・フッガーが資金を提供して建設した、生活に困っているアウグスブルク市民のための家です。現在でも「生きた」住居で、昔と変わらず一年間の家賃がなんと88セント。ここに住むための条件は、一日3回のお祈りをすることなど。ほかにもいくつかあります。そして、申し込んでから空きが出るまで何年も何十年も待ったりするようです。
ここまで読んでも??? と思われる方も多いと思います。私も最初は訳がわかりませんでした。
でも、内部を歩いて、公開されている建物に入っているうちに、やっと分かってきました。
なんと、ここには、あの作曲家モーツアルトの曾おじいさんであるフランツ・モーツアルトも住んでいました。
見学用住宅というのがあり、実際にここで使われていた家具が展示されています。
現在も大半は住宅として使われているということで、改築された状態で内部がどんなイメージかがわかるようになっています。
または、色々なビデオで住人のインタビューを紹介したり。
博物館のように一部が公開されていますが、それ以外は住居。それぞれの玄関先に花が飾ってあったり、レースのカーテンがかけられていたり。普通の住宅街のよう。写真を撮るのは気が引けたので、あえて撮りませんでしたが、それぞれ思い思いに生活しているのが垣間みえます。
玄関ベルの取っ手が、それぞれ違うのだそうです。それは、暗がりで家に帰ってきても自分の家とほかの家を間違えないようにするための工夫なのだとか。
私は帰宅後、資料を見てそれを知りました。チケット購入時にもらえる日本語の資料、じっくり読むことをおすすめします。たくさんいいことが書かれています。
敷地内に防空壕資料室、というのもあります。
実際の防空壕を使って、1944年の町の被害について知ることができるような博物館になっています。
私はアウグスブルクの歴史を勉強したことがなかったので、これは非常に勉強になりました。
フッガーライ
公式ホームページ https://www.fugger.de/home.html
ウィキペディアでは日本語の情報が読めます。こちらからどうぞ。
住所 Jakoberstraße 26, 86152 Augsburg
開館時間 4〜9月 8〜20時、10〜3月 9〜18時、クリスマスイブは閉館
料金 大人 6,50ユーロ(割引 5,50ユーロ)、子供は7歳以下は無料、8〜17歳が3ユーロ、家族チケット(大人2人と17歳以下の子供4人まで)12ユーロ
次回は、シュヴェーベン地方の手工業博物館をご紹介します。
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