レーゲンスブルク大聖堂のパイプオルガン・ガイドツアーがあったなんて!

公開日 : 2019年11月13日
最終更新 :

大聖堂のツアーの中に、パイプオルガンについてのものがあったなんて。先日、私は初めて知りました。

ネットで検索したところ、偶然に11月12日に空きがあるとのこと。慌てて申し込んで参加してきましたので、ご紹介します。

そのツアーは、なんと、レーゲンスブルク大聖堂の専属オルガニストが案内してくれるものです。

このオルガニストについて、まずお話ししましょう。

パイプオルガンのコンサートでは、いろいろな人が演奏しますが専属のオルガニストとして1996年から務めているのは、シュトイバーさん。

なかなか紳士的な雰囲気の優しそうなおじさんというイメージです。お話を聞くと、とても気さくな飾らない、少し面白くお話ししてくださるタイプ。私はファンになりました。

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観光ガイドである私は職業柄、ある程度は大聖堂のことやパイプオルガンのことを少しは知っていました。今回の説明はわかりやすかったところが多く、とてもためになりました。

なぜ、このレーゲンスブルクの大聖堂のオルガンが有名になったか、どういう事情でここに取り付けられたか、その問題点はなんであったかなどなど。音楽、またはパイプオルガンの専門知識がなくても楽しめる内容で、ゴシック建築に興味がある人にもおすすめです。

ゲスト・オルガニストが演奏するときの裏話や吊り下げ式のオルガンの裏話、シュトイバーさんご自身が体験された雨の日の演奏体験、冬の寒さ対策(−2℃での演奏の時の暖房)など。

まずは、大聖堂内に座って30分程度のお話を伺います。そこで大体の説明は終わり、その後10分ほどそこに座ったまま、シュトイバーさんの演奏を聴くのです。選曲も良く、敢えて短い時間でいろいろな音色を聴かせようとこの曲を選んだのだろうなと思わせる感じです。

演奏されたのは、有名な新しい吊り下げ式のオルガンではなく、「大聖堂の雀たち」として知られる1000年以上の歴史をもち、少年合唱団の歌の伴奏時などで使う祭壇の上にあるオルガンでした。

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そして、演奏が終わると、このオルガンの周りに集まり、オルガンの作りについて説明を聞きます。実際に、いろいろな音を聞かせてくれます。これが、ソリストの伴奏の時とか、ミサの際に大聖堂の雀たちが歌うときは、こうやって、そして民衆が歌うときの伴奏はこうやって・・・・・・。

つづいて、大きな吊り下げ式のパイプオルガンの下に立ち、このオルガンについても説明を少し受けたところでツアーは終了。

教会音楽をやる私は、実際に地元の小さな教会などでのオルガニストの演奏は年に何回もそばで聞くことができますし、日本人のオルガニストの方に演奏を間近で見せていただいたこともあります。今回のこのオルガンツアーは、とても価値のある経験となりました。

ある程度ドイツ語の知識がないとつまらないでしょうが、この一般の人を対象にするオルガンツアー、おすすめです。情報及びチケットは、Domplatz 5まで。時間は1時間程度で料金は€8(次の予定、どの程度の頻度で開催されているかは未確認ですが、また追って情報提供させて頂きます)。

大聖堂のオルガンについては、こちら、Domplatz 5のホームページ(ドイツ語)でご覧ください。

なお、直近のオルガンコンサート(いずれも無料)の予定は、以下の通りです。

11月24日(日)17時

オルガニストFranz Josef Stoiber(レーゲンスブルク)、

Johann Sebastian Bach, Josef Renner, Max Reger und Improvisationen.

アドヴェントコンサート

11月29日(金)17時

オルガニストKlemens Schnorr (München)

12月6日(金)17時

オルガニストPeter Planyavsky (Wien)

12月13日(金)17時

オルガニストJulian Beutmiller、Sebastian Greß (レーゲンスブルクの音楽学校 HfKM)

12月20日(金)17時

オルガニストFranz Josef Stoiber(レーゲンスブルク大聖堂、専属オルガニスト)

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