バイエルン州展覧会 (Bayerischen Landesausstellung)
本ブログでもなんども紹介しています、バイエルン州歴史博物館における最初の特別展は、9月27日から2020年3月8日まで開催されています、バイエルン州展覧会になります。
この展覧会は、レーゲンスブルクでは、2000年、2014年に続いて3回目の開催になりますが、バイエルン州の各都市でテーマを持って開かれる展覧会です。
今年のテーマは、1000年の歴史に眠る100の財宝、という少し漠然としたもので、私はあまり期待をしていなかったのですが、かなり良くて、私は大満足してきました。
9月27日からの訪問者数は、10月6日の報道によると、すでに16000人だったそうです。特に10月は、3日の木曜日がドイツ統一の日で、その後の週末と多くの人で賑わったとのこと。
↑これは、6世紀終わりに使われていたベルトの金具です。
↑これは、司教が履いていた絹の靴。1196年のもの。
↑これは、1500年頃の眼鏡です。裕福な人、学歴のある人がこぞって眼鏡を掛けたのだそうです。
財宝というと、なんとなく金銀きらびやかだけれども、ちょっと退屈なイメージで出掛けた私には、良い意味でびっくりの展示です。何が良かったかと言うと、その時代に自分が潜り込んだかの様な錯覚を起こさせる様な展示だったからです。
もう少し説明すると、特に、16〜18世紀あたりの展示では、説明書きを読むことにより、その時代の人々の様子を垣間見れる様な部分が何度かありました。
例えば、鏡の製造に水銀が使われていた時代の、職人のこと、18世紀には結婚前の性行為が厳しく取り締まられており、刑罰を受けたりしたことなど。
あと、面白いと思ったのは、こちら。
これは、1649年にニュールンベルクで使われたものです。
何だと思いますか?大きさは台座を含めて人間と同じ位。
30年戦争が終わって、そのお祝いが1650年まであちこちで行われた様ですが、これを窓のところに設置しました。
そして、ライオンの口の中には、二つの筒の様なものがあり、なんと、赤ワインと白ワインがそれぞれそこから注がれる様になっていたのだそうです。つまり背後にワインの樽と繋がっていた、ということです。
ビールでなく、ワインでのお祝いだったのですね。
そう、私はかなり説明をしっかり読みましたので、この特別展だけを見るのに、2時間以上の時間を必要としましたが、さっさと見てしまえば、1時間程度で十分だと思います。
チケットは、常設展とのコンビチケットのみで、大人が10ユーロ(子供、学生は無料)ですが、そのチケットを一度手にすると、12月30日までそのチケットが有効になる様です。ですから、一度に見る時間がなくても、もう一度出直せば良い、と言う良心的なチケットになっていました。
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