第23回 レーゲンスブルク市民祭

公開日 : 2019年07月03日
最終更新 :

隔年で行なわれるイベントですが、かなりの大規模。

交通規制も激しく、旧市街内の車の通行制限がある一方、公共の交通機関、つまりバスの一部路線変更と増便が徹底しています。

6月28日の金曜日の17時半にスタート、土曜日も朝はまだまだ落ち着いていますが、12時ごろから徐々に盛り上がり始め、街全体がお祭りモードです。なんせ、26箇所ものステージが、広場だろうが、道路の端だろうが、ドナウの中洲にも、可能な場所を埋め尽くすように設置されています。そこで繰り広げられる380ものプログラム。

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事前にプログラムをチェックした私は、二人の若い男の子のジャズを聴きに、土曜日の夕方出掛けました。間に2回ほど休憩を挟み、1時間50分くらいのステージ。到着して舞台はどこかな、と探すと、なんと、数個のダンボール箱(椅子として)が置いてあるだけ。演奏中も、人々は大きな舞台へ向けて通り過ぎて行くのですが、通りがかりの人が全て振り返り、Wow!!という表情をしたあと、幸せそうに微笑んで行くのです。アットホームというか、とっても小さな演奏会でしたが、その演奏そのものは、本物のジャズでした。

プログラムに記載されていたのは、ギター二本で、20歳と15歳の男の子たち、ということでしたが、なんと、15歳のギターの子の相棒として登場したのは、2年前あたりからステージに立ち始めた、13歳の男の子。そして、彼が演奏するのは、クラリネットとアルトサックスです。

幼さが残る年齢の子供がクラリネットにサックスを、あどけない顔で淡々と吹くんです。もうたまりません。無表情なのに、一曲が終わると、ニコッとするその表情、もう私はメロメロになりそうです。

プログラムもちゃんとあるわけではなく行き当たりばったりで、次は何を演奏しよう、と二人でいちいち相談しながらでした。

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楽器ケースが広げておいてあるわけでもないのに、途中で硬貨を足元に置く人がちらほら現れます。それが一通り溜まった頃、お金をもらった嬉しさと照れ臭さが表情に出ちゃったりして、ああなんだ、まだまだ子供なんだな、と思わせる場面。そのままにしておけばいいのに、時々全部ポケットにしまっちゃって。

でも、心配しなくても、また誰かが小銭を置いてくれる。

二人の男の子たちのすぐそばには、カントリーミュージックやロックを演奏するグループのステージ。ものすごい観客数。踊ったり、一緒に歌ったりとすごい盛り上がり。雰囲気全く異なります。

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やはりほど近い場所に、望遠鏡を覗ける場所もありました。天文学者のヨハネス・ケプラーゆかりの地であるレーゲンスブルク、プラネタリウムも目立たないですが、あります。望遠鏡が何台か設置されていましたが、一体何が見えたのでしょう?

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大きなクレーンがあり、ゴンドラに乗って、上からレーゲンスブルクの旧市街を眺める、というコーナーもありました。大人5ユーロ、子供3ユーロだったと思いますが、料金を支払い、体験するコーナーです。結構上空でゆっくり眺める時間があったように思います。

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面白いのは、ドイツ最古の帽子屋さんとしても有名なフーット・キューニッヒ(Hut König)です。

お店の外に、ものすごく派手にデコレーションされた帽子があり、たくさんの人が寄ってたかっては喜んで被って、そして購入して行きます。そういえば、確かに街中ではこんな帽子をかぶった人にたくさん出会います。

どうやら、これは、慈善事業として利益の一部が寄付されるような形のようです。

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せっかくだから、ついでに店内にも入ってみました。仕事で私もここにはよく来るのですが、商売繁盛!という感じ。たくさんのお客さんで賑わっていました。その雰囲気から、私まで思わず帽子を購入しちゃいました。

それにしても、店員さんの帽子も、なんとも派手で素敵です。綺麗なお姉さんだから、余計素敵に見えるのでしょうか。

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三日間を通じて、晴天に恵まれました、というか、気温が30度を日中は楽に超えているので、大変。夕方涼しくなった頃の賑わい、石橋をわたるのも、ゆっくり前の人を押さずに順番にね、という感じ。旧市街内は、車も一切通らないし、堂々と歩ける一方で、自転車が旧市街の外に所狭しと並んでいます。

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