歴史博物館での特別展示
歴史博物館は、第二次大戦後にオープンした、正直言ってオーソドックスな歴史博物館です。
唯一ちょっと違うのは、その一部が、ミノリッテン教会(フランシスコ会修道会の教会)であるということ。
1231年に建てられたその建物は、内部にフレスコ画がある素敵な古い建物。暖房を入れることが出来ないので、冬季はこの部分は閉館となります。(4月から10月に内部に行くことが可能です。)
さて、現在(11月18日まで)開催されている特別展示が面白いと思い、ここでご紹介させていただこうと思います。
丁度、公認ガイドの勉強会として、1時間、説明を聞く機会に恵まれたのですが、展示物の多くは、風景画であったり地図であったり。今のレーゲンスブルクを知っている人にとっては、非常に興味深いものです。
早速、いくつかご紹介。
この絵は、ドイツ最古の喫茶店として有名(?)な、カフェ・プリンセスの高級チョコレートの箱に描かれていることで、私も知っているのですが、これがどうやらそのオリジナル。神聖ローマ帝国時代の行列です。
そして、こちらも、私にはお馴染みのイラストでした。レーゲンスブルクが管轄する博物館のチケットに描かれているもので、勿論、こちらの歴史博物館のチケットもこのイラストです。
こちらは、1879年に作られたドナウ川の地図です。洪水の被害が起きやすい地区などもしっかり描かれています。
こちらは、レーゲンスブルクの主要駅です。
2017年8月1日に紹介した、「レーゲンスブルクに到着したら」の記事の中で、現在の主要駅の写真をご覧いただけます。
そして、ドナウ川は、昔氷河が流れて来たりしているのですが、1929年3月の様子が写真で見て取れます。
ちなみに、この写真では、左中央に石橋が見えますが、この頃は、石橋を路面電車が走っています。
今年2018年3月3日に、レーゲン川が凍った事を記事にしたのですが、その中で、参考までに2017年にはドナウが凍ったという事で、写真を掲載しました。ご参考までに、よろしかったら、こちら「ドナウの支流のレーゲン川が凍りました」もご覧ください。
そして、こちら。1809年に、第5次対仏戦争が起こりました。ナポレオン率いるフランス軍と、オーストリア軍との戦いです。レーゲンスブルク、及びシュタットアムホーフが焼けた、その時の様子です。
という事で、私の印象に残ったものの中から、いくつかご紹介しました。
でも、ゆっくりオリジナルを見ていただければいいと思います。
今回の特別展示は、レーゲンスブルクに在住の日本人に、是非是非のお勧めです。(勿論、解説はドイツ語になります。)
また、私自身は、ガイドの説明を聞いたため、自分で見る以上の情報もあったわけですが、ヴィッテルスバッハ家がレーゲンスブルクを手に入れたかったけれども出来なかった理由の一つも知ることが出来ました。それは、ドナウの川の水量をコントロールできるかどうか、に鍵があったようです。
ただし、一般に博物館を見学する際は、QRコードが至る所にあるので、スマートフォーンを使うことによって、説明を聞くことができるようになっています。
残念ながら、私は、携帯にQRコードを読み取るAppを入れていなかったため、ささっと試してみることが出来ませんでした。というのも、電波の環境が悪く、Appをダウンロード出来ず、また、ガイド付き短時間での見学という性格上、確認しかねました。
ということは、該当のAppをダウンロードしていない方は、事前に済ませていかれる事をお勧めします。
私自身がQRコードで読み取った解説を試すことが出来た時点で、また改めてご報告させていただきたいと思います。
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