【世界遺産】『トマールのキリスト修道院』の魅力に迫る!
みなさんこんにちは、ポルト特派員のYukaです。
今日から2月に入りました。
先週のポルトは気温が15度ほどあり、春かと思うほど暖かかったです。
今回は先日『トマールのキリスト修道院/Convento de Cristo』に行ってきたのでその様子を紹介します。
その日もとてもいい天気で、青空の下堂々とそびえ立つ修道院を目に焼き付けてきました。
トマールの修道院は人からおすすめされていたものの、事前に見ていたガイドブックや写真ではあまり良さがわからなかったのですが、実際行ってみて納得!
ポルトガルの中でも一、二を争う魅力的な修道院でした。
ではまずはその歴史から紹介します。
トマールのキリスト修道院が設立されたのは12世紀、レコンキスタの時代です。
1147年「サンタレンの戦い」での勝利に貢献した「テンプル騎士団」に初代ポルトガル王「アフォンソ1世」(アフォンソ・エンリケスとも呼ばれる)が土地を与え、そこに修道院が創設されたのが始まりです。
14世紀に世界的にテンプル騎士団への解散命令が出されると、当時の国王「ディニス一世」はテンプル騎士団のメンバーを中心に「キリスト騎士団」を結成させ、修道院はその本拠地となりました。
かの有名なポルトガルを大航海時代に導いた人物「エンリケ航海王子」はキリスト騎士団の団長を務め、修道院の増築を行っています。
その後も数人の王によって増築が行われました。
トマールのキリスト教修道院の特徴はマヌエル様式やロマネスク様式、ルネサンス様式など様々な様式が採用されていることです。
では実際に修道院を見ていきましょう!
↑トマール駅を出て歩いていくと遠くに修道院が見えてきます。
修道院は小山の上に位置しており、トマールの街を歩いていると城壁がよく見えます。
駅から修道院までは徒歩20分ほど。
ポルトガルではお馴染みの急坂を上っていきます。
修道院がある山の上には駐車場とカフェが一軒あります。
↑到着しました!
修道院のまわりは城壁で囲まれており、緑が生い茂っていて公園のようです。
↑近くで見ると想像していたより大きくて迫力があります。
画像右隅のところにチケットオフィスがあります。
↑「南門」
装飾がとても細かく、見入ってしまいます。
現在は封鎖されています。
↑「沐浴の回廊」
ポルトガルの特有のタイル「アズレージョ」がきれいでした。
↑「墓の回廊」
エンリケ航海王子が増築した回廊で、修道士たちの墓所となっています。
↑「主回廊」
16世紀に増築されたルネサンス様式の回廊です。
↑「テンプル騎士団聖堂」
ここがこの修道院の最大の見所といっても過言ではありません。
ロマネスク様式の聖堂です。
ここまで素朴な雰囲気の修道院という印象を持っていましたがここで覆されました。
堂内全体が壁画で覆い尽くされており豪華な雰囲気です。
円堂になっているのは騎士たちが馬で回りながら礼拝することで、いつでも戦いに行けるようにするためだそうです。
↑修道院がある山からはトマールの街を見下ろすことができます。
以上見てきて「トマールのキリスト修道院」の魅力は、
・増築が繰り返されているため様々な様式で建てられていること。
・アズレージョがたくさん残っていること。
・豪華できらびやかなテンプル騎士団聖堂。
・山の上にあるため景色が良いこと。
などが挙げられるのではないでしょうか。
トマールという街自体は小さな町ですが、この修道院は見るためだけでも行く価値のある場所です。
ぜひ旅行プランに組み込んでいただきたいです。
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<トマールのキリスト修道院/Convento de Cristo>
【営業時間】
・10月~5月:9時~17時半(最終入場は17時)
・6月~9月:9時~18時半(最終入場は18時)
【休館日】1/1、イースターの日曜日、5/1、12/24・25
【入場料】6ユーロ
・学生、65歳以上は3ユーロ。
・12歳以下は無料。
【アクセス】トマール駅より徒歩20分。
【トマールへの行き方】
・リスボンから電車で約2時間、バスで約1時間45分。
・ポルトから電車で約3時間、バスで約3時間半。
【住所】Igreja do Castelo Templário, 2300-000 Tomar
【記載内容について】
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