トリニダードの秋
常夏のトリニダード・トバゴには、気候的には6月~11月の雨季と、12月~5月の乾季の二つしかありませんが、
ストリートやラジオで流れる音楽を聞きながら四季を感じます。
まさに、今の時期は、トリニダードのクリスマス音楽である"パラン"一色です。
パランが流れ始めると「あーもう秋だな」と、ふと思います。
そして、も街こんな風にカーニバルに次いで大きなイベントであるクリスマスに向けて、
すでに装飾がはじまっています。
パランは、諸説ありますが、植民地時代の入植したスペイン人によって持ち込まれたものとも、
トリニダードに移民したベネズエラ人によって発展したとも言われています。
伝統的なパランはスペイン語で歌われていて、元々は教会で歌われていた歌です。
クリスマスになるとパランのバンドが近所を回り、各家庭でご馳走を準備してバンドを迎え祝っていました。
もちろん今でもこの文化の残っているエリアはあります。
10月に入ると各地でパランバンドのコンテストが行われ、
パランの聖地と言われているスパニッシュコミュニティの残っている東部Lopinot(ロピノ)で決勝戦が開かれるなど、
年々、このパランも秋のイベントとして盛り上がってきています。
写真はロピノにある歴史資料館。
こっちに引っ越してくる前、トリニダード・トバゴはカリブ海のニューヨークと例えた何かを呼んで、
「ニューヨークみたいな都会じゃない!」なんて思ったことがありましたが、
多民族国家と言う意味では、確かにトリニダードはニューヨークと例えられるほど、
インド、アフリカ、スペイン、フランス、原住民のアメリンディアンの子孫などなど、
歴史の分だけ文化が共存しています。
そして、トリニダードのおもしろいところが、それぞれの文化が互いの文化を国の文化として受け止めていること。
トリニダードの誇れるひとつでもあります。
ビッグイベントのクリスマスが終わったら、カーニバルへまっしぐらです!
【記載内容について】
「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。
掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。
本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。
※情報修正・更新依頼はこちら
【リンク先の情報について】
「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。
リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。
ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。
弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。