トリニダードの秋

公開日 : 2012年11月07日
最終更新 :

常夏のトリニダード・トバゴには、気候的には6月~11月の雨季と、12月~5月の乾季の二つしかありませんが、

ストリートやラジオで流れる音楽を聞きながら四季を感じます。

まさに、今の時期は、トリニダードのクリスマス音楽である"パラン"一色です。

パランが流れ始めると「あーもう秋だな」と、ふと思います。

そして、も街こんな風にカーニバルに次いで大きなイベントであるクリスマスに向けて、

すでに装飾がはじまっています。

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パランは、諸説ありますが、植民地時代の入植したスペイン人によって持ち込まれたものとも、

トリニダードに移民したベネズエラ人によって発展したとも言われています。

伝統的なパランはスペイン語で歌われていて、元々は教会で歌われていた歌です。

クリスマスになるとパランのバンドが近所を回り、各家庭でご馳走を準備してバンドを迎え祝っていました。

もちろん今でもこの文化の残っているエリアはあります。

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10月に入ると各地でパランバンドのコンテストが行われ、

パランの聖地と言われているスパニッシュコミュニティの残っている東部Lopinot(ロピノ)で決勝戦が開かれるなど、

年々、このパランも秋のイベントとして盛り上がってきています。

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写真はロピノにある歴史資料館。

こっちに引っ越してくる前、トリニダード・トバゴはカリブ海のニューヨークと例えた何かを呼んで、

「ニューヨークみたいな都会じゃない!」なんて思ったことがありましたが、

多民族国家と言う意味では、確かにトリニダードはニューヨークと例えられるほど、

インド、アフリカ、スペイン、フランス、原住民のアメリンディアンの子孫などなど、

歴史の分だけ文化が共存しています。

そして、トリニダードのおもしろいところが、それぞれの文化が互いの文化を国の文化として受け止めていること。

トリニダードの誇れるひとつでもあります。

ビッグイベントのクリスマスが終わったら、カーニバルへまっしぐらです!

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