生徒たちの民族伝統舞踊☆本格派ダンス発表会[前編]

公開日 : 2014年05月31日
最終更新 :
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ブルガリアの東、黒海に面する町ヴァルナ(Варна)のヴラディスラヴォヴォ(Владиславово)地区の集会ホールで民族舞踊の発表会が行われました。これは小学1年生から、8年生までのこの地区の学校で踊りを習う全学年が参加しました。

この舞踊の練習は授業後に学校内の多目的ホールで、曜日ごとに違う学年で行われています。

学外の先生を呼び、アコーディオンの演奏に合わせて踊ります。ただこれは学校で行われてはいるけど、習い事に近く、月謝20レヴァ(約1420円)払わないといけません。

ブルガリアの学年と年齢は

ブルガリアの学校は通常7歳の年になる9月15日から1年生が始まります。親の判断で6歳でも大丈夫となれば1年早く学校に行くことができます。なので日本の学校より同じ学年でも全体的に若干年上になります。それだと先日まで5歳だった9月前半生まれの児童や、翌年1月に8歳になる7歳9ヶ月の児童などクラスの年齢の開きが大きすぎるのではないかと家族に訊ねましたが、それぞれ適当な時期に行くから決まってないとのことで、入学基準はあいまいでした。日本だと先日まで5歳で、6歳になりたてで入学する児童もいますが、ブルガリアの7歳になった幼稚園児は結構大きいなと思いました。

夏の間は全部休み

他にもブルガリアの学校の特徴は場所が足りないため、午前・午後の入れ替え制です。小学1年生と年長の姪は車の送り迎えで学校や幼稚園に行っています。さらに!1年生から4年生までは6月1日から夏休みです!9月14日まで宿題もないので、105日も夏休みがあることになります。5年生以上は6月15日からですが、それでも91日はあります。日本の40日の夏休みに部活や宿題がある話をすると、いつ休むの?と驚かれてしまいました。

会場は満席で立ち見も大勢の大盛況

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そんな児童生徒たちの発表会では保護者の方々が大勢集まりました。しかし会場に午後6時過ぎについてもリハーサルの為に会場の外で待ちました。私たちが待っていたのは、風除けと言うガラスの扉と扉の間の小さなスペースで、駐車場のほうまでたくさんの人が待っていました。

そしていよいよ開場時間になると、一人しか通れないような手動のガラスの扉に全員が殺到し、

ひどいバーゲン会場状態になって入場できました。早く来た順に座れたらまだ余裕もって中に入れたものですが、指定席でもない子どもの発表会に席を確保するため、入り口から座席まで全力で走る人たちに圧倒されました。

それでもなんとか席に着くことができました。思ったより大きい会場は40年以上は経っていそうな古いホールで木の床はきしみ、硬い座席はしみだらけで汚れ、単館映画館のような雰囲気で時代は感じましたが、舞台裏から聞こえてくるのはアコーディオンとバンド演奏の音出しです。この発表会は迫力の生演奏で行われました。

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午後7時になり生演奏が始まり、1組目の8年生から本格的な伝統衣装に身を包んだ生徒らが登場しました。

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女子はお祝い時に食べる大きな丸パン・ピトカ(питка)を持ち、男子は果実酒ラキヤ(ракия)を持っています。

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各組の踊りは豊作や食の繁栄を表しています。

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2年生の女子たちがシンプルな赤いワンピースで登場しました。どの学年の女子も皆髪の毛を編みこみにし、頭に造花を挿しています。

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男子もおそろいの赤い衣装で加わりました。

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赤いベストの3年生です。

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3年生になるとだいぶ大人びてきました。この学年から女子は前掛けのある伝統衣装を着ています。

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4年生になるとすっかり自信に満ち、堂々とした振りを披露できます。

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ソロで歌う児童を挟み、次に登場した1年生は初々しさいっぱいで元気よく踊ったり叫んだりしていました。

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小さくてもブルガリア人にこの伝統衣装はよく似合います。

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6、7年生は大人のような振る舞いで子どもの発表会とは思えない本格派ぷりです。

小道具も用い表現力も抜群です。

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一番開場が笑いに包まれたのがこの5年生のグループ、「今までの出し物は全部悪かったけど、今からが本番だよ」とジョークを言い、コミカルに踊っていました。子どものやんちゃさと熟練した動きですごく魅力的でした。

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そしてロバが現れ、怒っているロバに近づこうにも皆 後ろ足で蹴られて吹き飛んでしまいます。

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ようやく手なづけたロバの背中に馬跳びのように乗りあがり、退場していき、再び開場は笑いの渦に包まれました。真剣に見るばかりでなくこの児童たちにしかできない出し物も面白かったです。

2時間にもわたる発表会はこのあとも続き。私はテレビのフォークダンス専門チャンネルでしか見たことがない民族舞踊を初めて目の当たりにし、終始釘付けになりました。

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