まるで映画のロケ地!草原の大地と屋根瓦、ヒサリャ要塞から見る雄大な眺め【ロヴェチ】
ブルガリア民族復興保存地区を抜け、メイン通りに出て他の観光客たちと合流しました。
ついにたどり着きました。ここが要塞入り口です。
オスマン帝国の侵攻の際に征服され、最後の一つだったヒサリャ要塞(Крепост Хисаря)です。
今まで歩いてきた、古い町並みが見下ろせます。
川を渡るために中を通った屋根付き橋も下のほうに見えます。
石瓦の屋根もしっかり見渡せます。どこの町にもあるものではありません。
赤い色の瓦は各地の一軒家でよく見かけます。
ふもとからも見えた、革命家ヴァシル・レフスキ (Васил Левски)の像が大きく
ヒサリャの丘の上に立っています。
ヴァシル・レフスキとはオスマン帝国の支配からブルガリアを解放する革命運動を起こし 、
内部革命組織を創設したブルガリアで重要な人物です。
プレヴェンの東にある町レヴスキ(Левски)の地名や通りの名前になっています。
ブルガリアの国旗が翻っています。
上から色は白、緑、赤で,
まったく関係ないですがこの組み合わせを見ると、ブルガリア料理の一つ、
ショプスカ・サラダの白チーズシレネ、トマト、きゅうりの色を思い出します。失礼しました。
要塞の周りは一面に広がる山々、明るく輝く緑の草原、足元を清らかに流れる川
光と影を合わせ持つ空に浮かぶ積雲、非現実的な光景が広がっていました。
雄大な眺めはまるで映画の中に入ったみたいです。
丘の上から見渡す自然の景色は、馬で駆け回ってみたいとか、空を飛んでみたいとか
様々な要求が浮かんできます。周りに近代的な建物がないので、
映画のロケーションに最適なのではないかと思いました。
映画監督さんが場所選びに困っていたら、是非ブルガリアを勧めておきます。
ブルガリアによく見られる廃墟は、向こうの丘の上に一軒だけ立っています。
屋根は崩れレンガの壁だけ残った、暗い雰囲気を全く取り払った明るい廃墟です。
いつごろ建ったんだろうとか、いつから人はここを手放したんだろうと想像は膨らみます。
団体客たちも楽しんでいる模様です。
足元には多くの花も咲き誇っています。
上にも上れる通路がありますが柵はないので、気をつけて上らないといけません。
ブルガリアの観光地のいいところは、このように少し危なそうな場所も立ち入り禁止ではなく、
雰囲気をそのまま大切にし、制限のある観光客用通路が用意されていないなど、整備されすぎてない点です。
有名な観光地では入れない場所が多かったり、周りの建物によって景観を悪くしてしまったり、
おみやげ屋が乱立していて興ざめということがあるかと思います。
ただ世界中から観光客が集まるのであれば、安全対策として、整備や柵の取り付けは
必要なのだと思いますが、難しいところです。
遺跡の中の地面は岩が敷き詰められていて、歩くには若干不安定です。
雄大な眺めは見飽きません。
ここでは自然に崩れた遺跡の隙間から見える背景の草原の対比が面白いです。
三角の屋根部分が取り付けられているのも面白いです。
自然の空に人工物の要塞が織り成す景色。
中世の時代からこの光景が見られたと思うと、素晴らしいですね。
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