テルマエ(公衆浴場)はブルガリアにあった!古代ローマのお風呂跡【ヴァルナ】

公開日 : 2014年05月10日
最終更新 :
" src=

4月26日(土曜日)より劇場公開されている映画、テルマエ・ロマエ2

ずっと楽しみにしていた方、すでに見た方も多くいらっしゃると思います。

実はこの映画は昨年2013年4月6日から首都ソフィアの

ヌ・ボヤナ・フィルム・スタジオ(Nu Boyana Film Studios)にて撮影されました。

http://nuboyana.com/ (英語)

FILMOGRAPHYをクリックすると、ここで撮影された映画の一覧が見られます。

もちろんテルマエ・ロマエ2も記載されています。

Galleryをクリックすると、ブルガリア各地の写真も見られます。

特派員DSC09209.jpg

私がブルガリアに来たのが同じく去年の4月だったのですが、入国審査の女性の方に、

日本語で質問をしたいので教えてほしいと頼まれ、ブルガリアは楽しかったですかと

ローマ字と英語で紙に書いてあげました。その時に日本人もたくさんブルガリアに

来るんだなと思ったのですが、私の来る数日前に撮影クルーや、キャストのみなさんが、

同じくこのソフィア空港を利用してたかもしれないですね。

" src=

同じ国内に映画撮影のスタッフさんや俳優さんたちが来てると思うと、どきどきしました。

地球の歩き方13'~14'では裏表紙の損保ジャパンの広告に、真実役の上戸彩さんも載っており

邦画の撮影がソフィアで行われているということに、いっそう非現実感がありました。

ブルガリア出身の今年引退された元大関・琴欧洲さんも、映画に出演されています。

去年の4月は初めは厚手の上着が必要なほどの寒さでしたが、

下旬には一気に30度を超える暑さでした。

天気予報を見ると、アフリカからの熱が一気に北のブルガリアまで昇ってきて、

慣れない気候での撮影も大変だなと思ったものです。

特派員DSC09202.jpg

さて今回紹介するのは、黒海沿岸ヴァルナ(Варна)にあるローマの浴場跡、

リムスキ・テルミ(Римски терми)です。

ローマのカラカラ公衆浴場、、ディオクレティアヌス浴場、現ドイツ・トリーアの皇帝浴場

に次ぐ世界で4番目の大きさを誇ります。

" src=

まず門をくぐり、チケットを買って中に進んで行きました。この券はここの施設の専用の券ではなく、

4レヴァ(約290円)頂きましたというような、小さな領収書だったのです。

手書きの領収書ではなく印刷された紙の束の一枚をめくってもらえたのですが、

券の種類が想像とは違い驚きました。

ところでこのつぼは人が入れるくらい大きく、興味深いので目が奪われます。

" src=

この浴場跡の周りは新しいアパートで囲まれています。

毎日遺跡が見られる一等地です。

しかし毎日見ていたら、感動も薄れてしまいそうです。

" src=

チェコ生まれの考古学者カレル・シュコルピル(Karel Škorpil / Карел Шкорпил)の像です。

" src=

1~4世紀のローマ時代の属州モエシアの、ヴァルナの古代の名称である

オデソッスの公衆浴場として2世紀末に建設され、3世紀まで使用されていました。

現代で最も保存状態が良いものとなっています。

" src=

頑丈な石が詰まれています。

" src=

アーチがきれいに残っています。

ここが当時利用された浴場の入り口の一つです。

特派員DSC09231.jpg

高いところは20メートル以上あります。

ここの建設者や利用者はまさか2000年近くあとになっても建物は残り、

このように観光客が訪れるようになるとは思ってもいなかったでしょう。

" src=

ところどころに当時の再現イラストが描かれています。

実存するアーチの位置とこの絵の室内の配置が一致し、この絵と遺跡を見比べ、

大勢の人の集いの場だったことや、にぎやかな声がたくさん響いていたということなど

想像は張り巡らされます。右下には北西エントランスと書かれています。

特派員DSC09473.jpg

浴場周りのお店の様子です。

" src=

総面積7000平方メートルの浴場は、バルカン半島最大であると言われる通り、

とても広いです。かつてはすべて屋根で覆われていた浴場は青空のもとにさらされ、

緑の草が一面に広がっています。

この浴場のさらに奥や、他の再現イラストの紹介は次回の記事に続きます!

特派員DSC07262.jpg

地球の歩き方の地図13'~14'ではローマの浴場跡の左側と下側の道が欠けていました。

実際は浴場を取り囲むように道があり、黒く塗りつぶしたところは、教会が建っています。

そしてこの青い線は、私が歩いた道を記録したものです。

ローマの浴場跡

■入場時間

5月-10月

10:00〜17:00  休業日:月曜

11月-4月

10:00〜17:00  休業日:月曜と日曜

■入場料

大人4レヴァ(約290円)

学生2レヴァ(約140円)

■考古学博物館のローマ浴場跡のHP

ブルガリア語のままの箇所もあり。Римски терми→Roman baths

当時を再現したイラストもあります。

http://www.archaeo.museumvarna.com/en/other2/list/id/1(英語)

■住所:ulitsa "San Stefano", 9000 Варна, Bulgaria

地図

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。