黄金の光を浴びよヴェリコ・タルノヴォ!輝かしい歴史と情景へ

公開日 : 2014年04月01日
最終更新 :

3月30日の最終日曜日にブルガリアは夏時間になりました。

20時でも薄明るいので、時間の感覚がわからなくなり不思議な感じです。

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さてヴェリコ・タルノヴォの旅はまだまだ続きます。

ネザヴィシモスト通りを過ぎどんどん歩きます。

この辺りはにぎやかな通りで、旧市街は道が狭く交通量は激しいです。

古い都市は車が発達する前に発展したので、車には走りづらそうです。

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ブルガリアはどこの町にも歴史上の人物の銅像が立っています。

胸像から全身像まで、時には馬に乗っていたり、集団だったり、

彫刻好きな方にはたまらない感じです。

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通りを歩くと、景色を見下ろせる展望台に来ました。

開放感があり、写真を撮りあう観光客で賑わっています。

ここでも煙突はいくつも見られました。煙が出ており実際に使われています。

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坂の景色を十分に堪能できます。これぞヴェリコ・タルノヴォらしい眺めです。

目下にはヤントラ川が優雅に流れています。

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ヤントラ川は回りの木々の枝が写りこみ、透き通った闇のような

他の川では出せないようなきれいな色をしていました。

この水の流れはこのあと、ドナウ川に向かっていくのだと思うと壮大ですね。

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この展望台で一番目に飛び込むのが、このボリス・デネヴ美術館です。

ヴェリコ・タルノヴォの斜面の町並みとヤントラ川に囲まれ、背景は森が広がり、

最高の位置にそびえ立っています。その堂々たるおもむきに圧巻です。

この時は1月で夕方の太陽は低く、光の当たり具合が美しい最高の景色を味わえました。

冬の茶色をおびた森と美術館も、周りの旧市街のオレンジの屋根も金色の光もすべてが同系色に近く、

単色の夢の中のような景色がまさにファンタジーのような世界観を演出しています。

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この位置からはアセン王モニュメントは逆光で、その巨大な彫刻の壮大さは余計に増していました。

ヴェリコ・タルノヴォはバルカン山脈に近く、森や山に囲まれているからこそ

このような立派な町や建造物が、存在していることが、自分だけの特別で秘密の場所のような、

貴重で胸に響く思い出となるのでしょう。

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夏に来たら眺めはだいぶ変わると思います。

木々の葉は青く生い茂り、夕日の沈む位置ももっと北により、

美術館やモニュメントは全光(正面から光が当たる状態)になっているでしょう。

これらは最高の瞬間ですが、現実的には太陽はさえぎるものがないので、目にまぶしく

この時の気温は10度以下で少し寒いです。

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展望台の壁面にはこんな立派な壁画が施されています。

こちらも見逃せません。目の前の景色も目が離せなく、壁画には圧倒され大変です。

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1877年6月と右のほうに書かれています。

この翌月7月にヴェリコ・タルノヴォは、480年に渡るオスマン帝国の支配が終わりました。

またここには大きな椅子もあって、乗ることができます。

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ステファン・スタンボロヴ通りに来ると、お土産屋が並び

サモヴォドスカタ・チャルシャという工芸品のお店と工房のある場所が近いので

こんな陶器のお店も見つけました。

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渦巻き模様のかわいいカップです。こんな陶器をキッチンやお部屋に飾りたい人も

多いんじゃないでしょうか。職人たちの技術のたまものです。

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坂を下って行き、ようやく目的のツァレベツの丘に到着しました。

道路から入り口までかなり奥行きがあるのにも関わらず、

この位置から見ると凝縮されて見えます。

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ブルガリアは冬の時期にしょっちゅう霧が出ます。

この日も日中は晴れて景色が良かったのに、日が沈むと急激に霧が立ち込めてきました。

霧のツァレベツの丘はまさにミステリアスという言葉が似合います。

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後ろを振り返ると夕陽がだいぶ沈み、独特の世界観を再び味わうことができました。

建物や木々のシルエットが美しく見えます。

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聖処女降誕聖堂教会がうっすらと霧に包まれ、

シルエットとなって存在していました。それでも緑の丸い屋根の特徴もわかります。

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あまりにも寒いのでレストラン・イヴァンアセンにて

白ココアとパラチンキ(ブルガリアのクレープ)を注文しました。

ここはグーグルマップなどで見ると、長く連なった低い建物群の終点であることがわかります。

すぐ後ろは崖になっており、ヤントラ川を挟んで、対岸にトラペジツァの丘が見えます。

ヤントラ川は蛇行してツァレベツの丘を一周し、町の反対側まで流れてきています。

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レストラン・イヴァンアセンは、ツァレベツの丘の入り口のすぐ目の前なので、すぐ見つかります。

このあと市場パザールまで戻り、毎45分に出発するバスを待っていると、

乗り合いタクシーの運転手に誘われ、一人2レヴァ(約146円)でゴルナ・オリャホビツァまで

乗せていってもらえました。

しかし、ヴェリコ・タルノヴォでのバスを待つ時間は減ったものの、

勢いよく車を飛ばすタクシーは真っ暗な霧の山道を上ったり下りたり、対向車の光しか見えない状態で走り、

10分で駅に着きましたが、プレヴェンに帰るまで30分の列車の遅れにより

結局ゴルナ・オリャホビツァ駅で再び1時間待つことになったのです。

特派員DSC07654.jpg

ゴルナ・オリャホビツァ駅はそんな長時間待つにはシンプルで退屈しかねないのですが、

構内に猫が迷い込んでいたり、トイレが大人数が利用できるほど個室が並んでいるにもかかわらず、

ほとんどが故障中で利用できず、すべてが常に水が流れっぱなしな状態で心配になるなど、

なかなかハプニングはありました。トイレは有料で0.30レヴァ(約22円)です。

いかかがでしたでしょうか。これからヴェリコ・タルノヴォやブルガリアを旅行する方も

たくさんの名所をぜひ楽しんできてください。そしてお気に入りの場所を見つけられるといいですね。

一日ではとても回りきれなかったので、1、2泊は予定すると「地球の歩き方」に

掲載されている教会や施設を、より多く見て回れていいと思います。

建築保護区ツァレヴェツ

住所 : Tsar Asen Square, 5000 Veliko Tarnovo, Bulgaria

入場時間 : 11月‐3月 9:00-17:00

     4月‐10月 8:00-19:00

入場料 : 大人6レヴァ (約440円)

    学生2レヴァ(約150円)

    家族(子ども3人まで)6レヴァ(約440円)

ガイド料 : ブルガリア語10レヴァ(約730円)

     外国語30レヴァ(約2190円)

レストラン イヴァン・アセン (Ресторант Иван Асен)

住所 : 2 "Tsar Ivan Asen" sq., 5000 Veliko Tarnovo, Bulgaria

営業時間 : 8:00‐23:00

HP: http://www.ivan-asen.com/?lng=EN  (英語、ブルガリア語)

e-mail : restaurant@ivan-asen.com

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