キリングフィールド
【カンボジアの闇の歴史】
1970年後半、ポルポトという独裁者が、カンボジア政権を握ることになりました。
彼は、全市民を都市から強制退去し、農村に移住させる無茶苦茶な政策に乗り出し、人口200万人の首都プノンペンは、一気にゴーストタウンと化しました。
そして、反逆するであろう人々を次々と殺害したのです。
頭が良い=反逆する可能性がある。
教師、医者、技術者、メガネをかけているもの、英語を話せるという理由だけで殺されたものまで。
40年ほど前の話です。当時の虐殺現場が、今もなお残されており、博物館として旅行者も見学ができるようになっています。
僕もこの間、約2年ぶりに訪れてきました。
プノンペン市内より、約15km離れた場所に位置しています。
チュンエク大量虐殺センター(The Choeung EK Genocidal Center)
入場料は2ドル。オーディオをつけると5ドルです。(2012年10月現在)
オーディオはかなりおすすめです。
各ポイントを廻りながら、その場の説明を日本語で聞くことができます。
ただ見るだけでは分からない裏のストーリーを聞くことができるのです。
それでは、簡単にオーディオツアースタートです。
まずは、トラックの停車場所。市内から、犠牲者が次々と運ばれてきました。
虐殺方法は残酷そのもの。
ヤシの木の枝の固いトゲを刃物代わりに使い喉を切る、頭を木の棒でたたく、刃物で刺す、首吊りなどなど。
その当時の裏話がオーディオから聞こえてきます。
ただ単なる広場なのですが、当時の様子が目に浮かび上がってきます。
学校に通う子供たちも、課外学習で、このセンターを訪れます。
しっかりメモしてますね。
こちらは、大量埋葬地です。
この穴からは、約450体の遺体が出てきたそうです。虐殺の後は、無造作に遺体を穴に埋めていきました。発見当初は、悪臭が立ち込めていたそうです。
犠牲者の人骨と衣類が、保管されています。
かなり残酷で、生々しい。このあたりは、カンボジアらしい一面だなと思います。
センターを歩いていると、いまだに、衣類や人骨が落ちていることがあるそうです。
こちらは、通称 キリング・ツリー。
この木に子供を殴りつけて、次々と殺害をしたとのことです。
拳銃を使うのももったいなく、凶器を使わずに、人を殺す方法を考えていたようです。
ラジカセで音楽を流し、悲鳴と殺害の音を掻き消していたそうです。
最後に、慰霊塔。
犠牲者の頭蓋骨が、並べられています。中には、陥没しているものまで。
何度きても、鳥肌が立ちます。
僕も改めて、カンボジアの歴史を感じることができました。
オーディオは本当におすすめです。
ぜひ訪れてみてください。
合わせて、トゥールスレン博物館の訪問もお勧めします。
キリングフィールドという映画もぜひ。
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チュンエク大量虐殺センター
住所:市内南西に15km。チュンエク村。
電話:011-388-893
入場料金:US2ドル(オーディオ付:US5$)
時間:7:00-17:30
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