ダムコー界隈、昼間編+カンボジアのお盆

公開日 : 2011年09月23日
最終更新 :
筆者 : 山口 優

私の自宅は、プノンペン「中心部」と呼ぶべきか、「郊外」と呼ぶべきか、悩むところに位置しています。

仏教国であるカンボジアには、日本と同じようにお盆があります。

お盆期間は年度毎に異なり、概ね9月下旬から10月中旬の間で変動します。

盆に返る期間は、実に15日間に渡ります。

休日は会社のスケジュールや、個人の時間的感覚、もしくは自己都合によってそれぞれですが、今年は9月半ばでプノンペン中に国旗が掲げられ、26日から28日が休日扱いになるようです。

クメール語ではプチュン・バンと言います。

プチュム・バンとも言います。

プチュム・ベンでも良いです。

なんでも良いです。

クメール語の発音は非常に複雑です。

母音が日本語の4倍以上ありますので、カタカナで表記するのは難しいのです。

カンボジア人の期間中の過ごし方は、故郷に帰りお寺へお参りし、故人の在りし日を偲ぶなど、喪に服す方が多いです。 最近では旅行に行く人も増えたようで、行き先としてはアンコールワットのあるシェムリアップや、国内最大のリゾート地シアヌークビルなどの名前が挙げられます。

だいたい日本と同じです。

私の自宅の目の前には、ダムコー交差点という中心部と郊外を結ぶ大きな交差点があります。

Image0330.jpg

この交差点は、やがて国道3号線に繋がり、プノンペンとタケオ州、カンポット州、ケップ市を結びます。

つまりこの交差点は、南西部方面への長距離タクシーの発着場も兼ねています。

郷愁心に沸くこの場所が、観光地である筈は無いのですが、リアルカンボジアという意味では、なかなか最高な場所なのかも知れません。

ダムコー地区には、この大きな交差点の他、ダムコー市場という大きな市場があります。

早朝から喧騒と猥雑さと活気に沸き、その後昼間の悠久な時の流れ(もしくはカンボジア特有のぐうたら時間)を経て夜に至り、帰宅を急ぐ人達の足音が聞こえだす・・・。

ここまでは他の市場と同様ですが、この市場の真の始まりは、真の暗闇が訪れた時。

Image0331.jpg

つまりダムコー界隈は、夜になると変貌する。

それは前述の3号線、プノンペン中心部と郊外、これらを物理的に結ぶのみならず、人と人、職場と家庭、出稼ぎ先と故郷、あるいは昼の顔と夜の顔を結ぶからに他なりません。

隣国のタイを「ほほえみの国」、カンボジアは「はにかみの国」とは聞いた事がありますが、はにかむだけがカンボジアの、人の素顔では無いように。

深夜編はまた追々。

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。