パルマのランブルスコフェスティバル

公開日 : 2016年09月30日
最終更新 :

ランブルスコフェスティバル

食のお祭り三昧の9月ですが、最後にエミリア地方で生産される発泡性の赤ワイン、ランブルスコフェスティバルをご紹介します。

フェスティバルはパルマとモデナでありますが、今回はパルマのフェスティバルに行ってきました。

ランブルスコの生産地は、パルマ、レッジョ・エミリア、モデナ、マントバの4つの県です。

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ランブルスコと言っても、ソルバーラ、マエストリ、サラミーノ、グラスパロッサなど、様々な種類があり、色も香りも違います。

上の写真はパルマ近郊で多く生産されているマエストリ。濃いルビー色をしていますね。それが同じランブルスコでもモデナ近郊で生産されるソルバーラは、バラ色でロゼかと思えるような色だったりするんです。

ランブルスコフェスティバルはパルマの郊外トッリーレと言う町で行われたのですが、上記4つの県から95社のランブルスコが出展されました。

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テーブルにワインが置かれ、生産者とワインを説明されたシートを見ながら、各自テイスティングしたいワインを選び、注いでもらいます。

ちょっとマニアックなフェスティバルかも知れませんが、まだ観光客の全くいないパルマの田舎で、地元民が、地元の価値を見直すためのお祭り(笑)なのかもしれません。

ランブルスコは1960年代、アメリカに輸出され、軽い飲み易さで、大量生産され、ワインとしての品質がかなり下がっていました。ところが、この30年程の間にイタリアワインとしての質を確立し、特にこの10年で若者達が土地を生かし、ぶどうを生かしたワインを作ろうと品質もかなり上がってきました。生産者の数もぐんと増えました。ワイン通のイタリア人はランブルスコを馬鹿にしていましたが、地元ワイン通で盛り返そうとしています。

ワインと言えばピエモンテ、トスカーナと思われるかもしれませんが(確かに素晴らしいワインが多いです。)こういう穴場のワインを楽しむというのもまた違った土着品種のおもしろさです。

今年は9月9、10、11日に行われました。

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