香りの首都でフランスのお仕事を体験!香りを生み出す、鼻「nez」とは?

公開日 : 2021年08月31日
最終更新 :
筆者 : HIROMI

Bonjour こんにちは!

フランス語でle nez、ネとは鼻を指します。

フランスにはこのネと呼ばれる職業があるのです。

それは調香師。パフューマーです。

様々な香料を配合し、香水を生み出す職業の人々のことなのです。

香りは日本でも非常に大切にされてきた文化。

源氏物語でも、香りは自身のアイデンティティとして記されています。残り香で逢瀬が知られたり、どのような香りを身に纏うか、当時の貴族の最大重要事項であったとも言えます。

フランスでもそれは同じ。

香りというのは記憶に残りますが、記録に残しづらいもの。

この奥の深い技術を体験することができるのが南仏にあるグラースという街。

2018年にUNESCO無形文化財に認定されました。

今でも世界の50%以上のシェアを誇る、香りの首都と呼ばれています。

7E68D336-387A-4B58-BDD0-2AC972C01A78.jpeg

シャネルの5番のための薔薇畑もあり、毎年6月にはバラ祭りが開かれ多くの人が訪れます。(ガブリエル・シャネル展については2021年6月の記事をご参照ください)

E205A917-6E5F-4CDB-8DCD-645131446380.jpeg

実はシャネルの香水には反作用を狙い、カメムシやアルデヒドなどの匂いも使われているのです。

このことにより匂いに深みが出るという、香水界ではじめての発見され、これ以後、逆の匂いを入れるようになっているのだとか。

78F986A4-9BE6-476A-820C-A0A2AA72A173.jpeg

▲グラースの薔薇はお土産にも。

パフューマーとしてグラースの街に名を馳せる三つの大きなアトリエは、フラゴナール、モリナール、ガリマール。

BB89EDC8-327F-4443-B142-D9331DADA480.jpeg

注)以前はパリにあるフラゴナール美術館でも体験することができましたが、現在閉鎖中。再開は未定です。

今回はガリマールをご紹介します。

72F190C6-A212-410B-A979-F454A5D0BA76.jpeg

ガリマールは1747年に設立された、フランス最古の香水のメゾンであり、ルイ15世もその香りを愛したそう。

香水の作り方を英語かフランス語で説明してくれます。

0E0210D8-1136-472E-8BF2-189CBF9DE8F3.jpeg

2時間たっぷり、100種類はある香りからひとつひとつ自分の好きな香りを選んでゆきます。

プロの調香師さんが丁寧にアドバイスしてくださいます。

どんな方でも美しい香りに仕上げられますのでご心配なく!

どのように配合されるかは参加してのお楽しみ...

調香をきちんと習ったという証明書と自分の制作した香水瓶をお土産に終了です。

1AD53EA7-E620-4768-9A8A-86FA7F24CC35.jpeg

自分の香水の配合を永久保存してくださいますので、いつでもまた注文することが可能。日本にも配達してもらえます。

自分だけの香りを作る体験、フランスにいらした際はぜひ一度体験してみてくださいね。

◆◇ガリマール香水館◇◆

住所:73 Rte de Cannes, 06130 Grasse

アクセス:グラース駅より徒歩20分

タクシーでの移動をお勧めします。

公式サイト:galimard.com

香水アトリエ:毎日10時・14時・16時より開催。要予約。

筆者

フランス特派員

HIROMI

2018年より在仏。フランスにて妊娠、出産を経て現在子育て中。

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。