甘美なお城 Domaine De Chantilly
Bonjour こんにちは!
皆さまホイップクリームはお好きですか?
生クリームをふわふわに泡だてたクリームで、ケーキには欠かせませんね。
フランス語ではクレーム・シャンティ crème chantilly と言います。
こちらでもアイスクリームやいちごと一緒におやつの大定番です。
そのクリームの生まれたシャンティ城はパリから電車でたった25分!
湖にそびえる姿と優雅な庭園でパリジャンにも人気のスポットです。
◇シャンティ城の変遷
中世に建てられた要塞をもとに16世紀にアンヌ・ド・モンモレンシーの下、お城が建てられました。そこからル・ノートルによる庭園の建築、大厩舎、庭の拡大と現在のかたちにいたるまで300年も手をかけられてきました。
◇美術館としてのシャンティ城
フランス学士院に寄贈され、現在コンデ美術館となっています。
代々の城主によるコレクションは膨大。絵画はなんと550枚。実はルーブルの次に数が多いのです。
特に最後の城主オーマール公Louis-Henri-Joseph De Bourbon-Condeのコレクションは目を見張るものがあります。
▲こちらがルイ14世の従兄弟であるオーマール公。
ニコラ・プーサンをはじめイタリアの画家の絵画は85枚、また多くのフランス王家の肖像画があります。
ルネッサンス期のイタリア絵画にはLes Trois GrâcesなどラファエロRaphaëlの絵画もあります。サンドロ・ボッティッチェリSandro Botticelliの間も必見です。
16世紀にフラマン人画家Jean Clouetをはじめ、フランスでは肖像画が一大ブームとなりました。
Le cabinet des Clouetにはなんと90枚もの肖像画がところ狭しと飾られています。
書庫はオーマール公Louis-Henri-Joseph De Bourbon-Condeのコレクションにより1万9000冊もあります。
(そのうち1500冊は手書き)15世紀の写本など。
なお住居スペースはガイド(€5)に参加することで見学できます。
◇散策にぴったりのお庭
城の目の前に広がるフランス式庭園はアンドレ・ル・ノートルによる設計。彼はルイ14世の下、ベルサイユ、フォンテーヌブロー、ヴォー・ル・ヴィコント、チュイルリーの庭園をデザインしたことで知られています。特にお気に入りがこのシャンティだったそう。
ほかにもイギリス式庭園、中国風庭園、フランス式庭園とさまざまなスタイルが揃っています。
18世紀に作られたイギリス・中国風庭園の先にはクレームシャンティを味わうことができる季節限定の庭園カフェLe Hameauがあります。
よく手入れされており、まさに理想の田舎。
それもそのはず、これはベルサイユ宮殿敷地内にマリー・アントワネットがつくらせたトリアノンをモデルにしています。
お城から直接向かうと徒歩10分程度。途中に見られる小川も情緒があります。
敷地内にはこのほか、城内に食事もとれるレストランがあり、そのほかの時期もクレームシャンティをいただくことができます。
◇メニューの一例◇
シャンティクリーム €8
いちごのクレームシャンティがけ €12
アイスクリーム2ボール、クレームシャンティがけ €8.7
いちごタルトのクレームシャンティ添え €13.7
※3月から11月まで開店
〜〜詳細情報〜〜
【シャンティ城】
・開館時間: 10:00〜18:00(ガーデンは20:00まで)
・定休日: 火曜日定休
※冬季11月から3月は10:30分〜17:00(ガーデンは18:00まで)。祝日も開館
・アクセス: パリ北駅よりTERまたはRER D線で25分。シャンティイ Chantilly 駅から2km、タクシー 8分 約€6、徒歩30分
■城内レストランLa Capitainerie
・営業時間: 水曜〜日曜 12:00〜15:00はランチタイム(ムニュは€29から)、15:00から閉館まではお茶の時間
■大厩舎内カフェle Café des Écuries
・営業: 水曜、木曜、土曜、日曜
※大厩舎の開館時間による
■庭園カフェ Le Hameau
・営業: 3月頭から11月半ばまで
※軽食やおやつなど提供
・入館料: 大人 €17、子供 €12.5/45分のガイド €5
※なお、オーディオガイドは入館料に含まれています。podcast でダウンロード可能。日本語あり。
・庭園のみの入園料(庭園カフェもこちらで入ることができます): 大人 €8、子供 €6
・インターネットでのチケット予約はこちらから(英語):
(写真はすべて掲載許可を得ております)
筆者
フランス特派員
HIROMI
2018年より在仏。フランスにて妊娠、出産を経て現在子育て中。
【記載内容について】
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