【パリ1区】普段は非公開!かなり貴重!Hôtel de TALLEYRAND 見学レポート
先週末は、Les Journées du patrimoine européennes(ヨーロッパ文化遺産の日)ということで、美術館、博物館の入場料が無料になったり、普段味わえない学芸員による特別説明があったり、更には、普段、非公開な場所が特別公開されたりという日であったのですが、この日を利用して、パリ1区、Place de la Concorde(コンコルド広場)からほど近い【Hôtel de TALLEYRAND - Centre George C.Marshall】という普段、非公開な場所を見学して参りました。
今回、撮影許可もいただけたということで、【Hôtel de TALLEYRAND】をご紹介したいと思います。画像もかなり貴重だと思いますので、皆様も見学している感覚でお楽しみいただければと思っております。
まず、建物内に入ると、こちらの階段と天井画の美しさに目を奪われます。
こちらの建物、1950年以降、現在に至るまで、アメリカ合衆国政府の所有となっており、普段は、アメリカ大使館の一部として使われているそうです。
実際、この場所から、アメリカ大使館ほど近いということもあり、会議や打ち合わせなど、こちらの建物を利用することがよくあるんだそうです。
こちらの建物ですが、時代と共に、所有者が変わっているのですが、元々は、1767年、Saint-Florentin(サン・フロランタン)公 Louis Phélypeux(ルイ・フェリポー)伯爵の私邸として建設されました。
建築家は、過去に、コンコルド広場の発案(当時は、Place Louis XV(ルイ15世広場)という名称でしたが)、コンピエーニュ城、ヴェルサイユ宮殿にあるPetit Trianon(プチ・トリアノン)や Ecole militaire(士官学校)などを手がけた(Ange-Jacques Gabriel(アンジュ=ジャック・ガブリエル)(1698-1782)が担当し、内装は、サン=ジェルマン・デプレにある Eglise Saint-Sulpice(サン・シュルピス教会)、パリ8区にあるEglise Saint-Philippe-du-Roule(サン・フィリップ・ドゥ・ルール教会)、Arc de Triomphe(凱旋門)などを手がけた Jean-François-Thérèse Chalgrin(ジャン=フランソワ=テレズ・シャルグラン)が担当。
更には、彫刻は、Guillaume Coustou(ギヨーム・クストゥ)(1716-1777)、Etienne-Pierre-Adrien Gois(エティエンヌ=フィリップ=アドレリアン・ゴワ)(1731-1823)、François-Joseph Duret(フランソワ=ジョセフ・ドュレ)(1729-1816)、Denis Coulonjon(デニス。クロンジョン)、絵画は、Jean-Simon Berthélemy(ジャン=シモン・ベルテルミー)(1743-1811)、Hubert Robert(ユベール・ロベール)(1733-1808)などがそれぞれ、担当されました。
その後、所有者は時代と共に移り変わり、名称も1812年から1838年までは、Hôtel de Talleyrand、1838年から1950までは、Hôtel de Rothschild と移り変わり、1950年以降はアメリカ合衆国政府の所有でアメリカ大使館の一部として使用されているそうです。
今回、公開されたのは、Rothschild(ロートシルト) 家時代の面影漂う大食堂と、実際、Rothschild(ロートシルト)家の人たちが使用していた食堂、居間、寝室、円形部屋、大広間、客間で、18世紀の建築の面影が垣間見えたひとときでした。
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