パリなど屋外でのマスク着用が再義務化、衛生パスは陰性証明での対応不可で実質ワクチンパスに

公開日 : 2021年12月30日
最終更新 :
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フランスの新型コロナ新規感染者が20万人を超えました(2021年12月29日)。現在フランスでは、人口の89.6%がワクチン接種をしており、3回目のブースター接種が急ピッチですすめられていますが、オミクロン株による感染が拡大しています。

フランス政府などが新たに発表した対策をまとめました。

衛生パスから「陰性証明」要件が外され"ワクチンパス"化

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2022年1月15日以降、衛生パスをワクチンパスに変更する法案を承認されました。今まで衛生パスは「ワクチン接種」「陰性証明」「治癒証明」のいずれか(EU域外からの旅行者の場合、「ワクチン接種」「陰性証明」のいずれか)をもって、衛生パスとしていました。法案が採決されれば、今後はレストランや映画館への入場、長距離移動に「ワクチン接種の有無」が確認されることになり、抗原検査やPCR検査の陰性証明だけでは、パスが有効でなくなります。偽造衛生パスの取り締まりも強化されます。

なお、今までの衛生パスについては「フランスのワクチンパス有効期限は7ヵ月、延長には期限内に3回目のブースター接種が必須に」に、旅行者の衛生パス申請については「EU域外からフランス入国する外国人向けの衛生パスの申請方法が変更に【2021年11月5日〜】」にまとめていますので、あわせてご参照ください。

現在、2回目のワクチン接種もしくはコロナに罹患後1回目のワクチン接種から4カ月以降としている3回目のワクチン接種開始が、2021年12月28日からは3カ月以降に期間が短縮されます。また、今週末には濃厚接触者の隔離期間の変更について発表されます。

2022年1月3日から、当面3週間の間は、レストランやバーにおける立ったままでの飲食が禁止されます(着席での飲食は可)。また劇場や映画館等の公共施設、長距離移動を含む電車、コンサート、スタジアムなどにおける飲食も禁止されます。

パリでは屋外でのマスク着用が再義務化

2021年12月31日より、パリ市内では11歳以上の屋外におけるマスク着用が義務化されます(今までは屋内のみでした)。違反者には€135の罰金が課されます。

同じくパリ市では、2021年12月31日18:00から2022年1月3日6:00まで、すべてのバーの閉店時間が、開店許可のある店舗も含めて、午前2:00までとなります。公共の施設でのダンスなどは禁止。公道においての飲酒を伴う人の集まりも禁止です。2021年12月31日18:00から2022年1月1日6:00まで、公共スペースでのアルコール販売と消費も禁止されます。

筆者

フランス特派員

守隨 亨延

パリ在住ジャーナリスト(フランス外務省発行記者証所持)。渡航経験は欧州を中心に約60カ国800都市です。

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