名古屋とフランスの繋がり、過去にはシャンパーニュ産地ランスと姉妹提携も

公開日 : 2021年08月06日
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東京で開かれた世界的なスポーツイベントに関連して、名古屋市長が世間をにぎわせています。これを機会に、今回は名古屋とフランスとの繋がりについて、まとめてみました。

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▲ランスのノートルダム大聖堂

シャンパーニュのランス市との姉妹提携

近年の名古屋とフランスを繋ぐイベントといえば、2017年の名古屋市とランス市の姉妹都市提携です。同年10月20日に名古屋市公館において、名古屋市の河村市長とランス市のアルノー・ロビネ市長との間で調印式が行われました。その後、2018年5月には、名古屋の河村市長がランス市を訪れ、姉妹都市提携セレモニーも開催されました。

ちなみに名古屋市は、ロサンゼルス市、メキシコ市、南京市、シドニー市、トリノ市の5都市と姉妹友好都市の関係を結んでいます。

名古屋市とランス市とが姉妹提携に至った経緯ですが、元は両都市の美術館同士の交流がきっかけでした。両市の美術館が、所蔵品の相互貸し出しなどを定めた友好提携に関する覚書を2013年10月に締結。それに基づき名古屋市美術館で「ランス美術館展」が開かれました。

参照:名古屋市

シャンゼリゼ大通と久屋大通

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1989年に、名古屋市の中心部にある久屋大通とシャンゼリゼ大通りが、友好提携を行いました。地域の活性化を目指し、久屋大通側から友好提携を提案。合意に至りました。

最近、相互の活動はあまり行われていないようですが、久屋大通には友好提携のプレートが飾られています。

パッサージュ・デ・パノラマと円頓寺商店街

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名古屋にある円頓寺商店街からの姉妹提携の提案を、パリ市内のパッサージュ・デ・パノラマが受け、2015年4月2日に円頓寺商店街で姉妹提携の調印が行われました。

パッサージュ・デ・パノラマは、パリのパッサージュ(ガラス屋根に覆われた商店街)のなかで、もっとも古いといわれる場所。円頓寺商店街は、名古屋駅と名古屋城のほぼ中間にあり、名古屋城築城の際に移り住んできた商人の町として栄えた名残がある商店街です。

また円頓寺商店街では、2013年から「円頓寺秋のパリ祭」を開いています。同イベントでは、通りにマルシェが立ったり、音楽イベントが行われたりと、フランスおよびパリの文化に関心のある人々が集まります。以前はパッサージュ・デ・パノラマでも、姉妹提携を記念して「Grand Matsuri」と銘打ったイベントが、開催されていたことがあります。

名古屋土産「名古屋ふらんす」

名古屋駅で土産物を探しているときに「名古屋ふらんす」というお菓子を見かけた人もいるかもしれません。名古屋ふらんすとは、フランスの焼き菓子ダックワーズ(粉にしたアーモンドをメレンゲに混ぜて焼いて仕上げたもの)で、餅とクリームを挟んだ商品です。

名古屋は、まったくベクトルが異なる食品をミックスさせる文化が盛んですが、名古屋ふらんすもダックワーズと餅を組み合わせており、その結果として名前も「名古屋ふらんす」になったそうです。

筆者

フランス特派員

守隨 亨延

パリ在住ジャーナリスト(フランス外務省発行記者証所持)。渡航経験は欧州を中心に約60カ国800都市です。

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